鈴木エイト氏 旧統一教会、自民議員に確認書「実際に政策にどれだけ影響があったか…慎重に検証を」

[ 2022年10月21日 10:32 ]

東京・六本木のテレビ朝日
Photo By スポニチ

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)について20年以上、取材を続けているジャーナリスト・鈴木エイト氏が21日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関連団体が国政選挙の際、自民党の国会議員に対し、教団側が掲げる政策を推進するよう「推薦確認書」を提示し、署名を要求していたことに言及した。

 教団の勅使河原秀行教会改革推進本部長は20日記者会見し「(団体が)組織としてやっている」と話した。教団関係者によると、全国で数十人規模の国会議員に署名を求めていたとみられる。事実上の「政策協定」と受け止めた議員もおり、教団側が自民党議員の政治活動に影響を与えていた可能性がある。

 羽鳥慎一アナウンサーが「政策協定の実体というものは、どういうものなんでしょうか?」と聞くと、鈴木氏は「ほかにも議員に対してセミナーに参加するっていう条項もあったんですね。2016年くらいから教団は政治家に対して渉外活動として後援会組織だけでなく原理セミナー、泊りがけで参加させるということをやっていて、そういう画像なんかも流出しているんです。そういうあたりから実際にやってきたことがある」とし、「これは政界工作ではないと(教団側は)おっしゃってるんですが、協力しない政治家に対しては、まだいろいろリークするぞという脅しにも捉えられる」と自身の見解を述べた。勅使河原氏が、関連団体がやったと主張していることには「勅使河原さん、昨日ちょっと彼にとっては失言があったと思うんですが、関連団体について“役割分担”っておっしゃっているんですね。明らかに1つの大きな組織の中で、単に役割を分けてるだけだってことを如実に言ってしまったってことだと思います」と指摘した。

 羽鳥アナが「教え、考えが一致する政治家を応援して何が悪いんだということでしたけど、これについては?」と聞くと、「個々の信者の政治への参加と別に教団が組織的にやっていることが問題にされているわけで、そこの論理のすり替えをやったと思いますね、昨日は」と言い、「旧統一教会の考えを持った議員がいるということなわけですね?」の問いには「そうですね、一定程度、賛同する議員も当然いるだろうし、政策の一致もありますし、そういうことで実際に政策にどれだけ影響があったかっていうことは慎重に検証すべきだと思います」と自身の考えを述べた。

続きを表示

2022年10月21日のニュース