仲本工事さんと突然の別れ 盟友・加藤茶、高木ブー衝撃 事故後すぐ病院駆けつけるも…願い届かず

[ 2022年10月21日 04:55 ]

「ザ・ドリフターズ」の仲本工事さん
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 横浜市内で乗用車にはねられる事故に遭ったザ・ドリフターズの仲本工事(なかもと・こうじ、本名仲本興喜=なかもと・こうき)さん(享年81)が急性硬膜下血腫のため死去して一夜明けた20日、加藤茶(79)と高木ブー(89)は前日19日に続いてコメントを出せなかった。ショックが大きく、気持ちの整理がついていないという。

 加藤と高木は、この日も盟友に追悼の言葉を贈ることができなかった。周囲の芸能関係者によると「長年苦楽を共にした仲本さんの突然の訃報。気持ちの整理がつかないようだ」という。
 加藤と高木はドリフ結成以前から、仲本さんと親交があった。仲本さんは大学時代、加藤が所属していたバンドに参加。後に高木がいるバンドへと移った。ドリフのメンバーを探していたいかりや長介さんに仲本さんを推薦したのも高木だった。1990年代以降、いかりやさんが俳優業、志村けんさんがバラエティー番組に出演するなどメンバーのソロでの活躍が増える中、3人は1999年に「こぶ茶バンド」で活動を共にしてきた。

 事故があった18日も加藤と高木は連絡を受けると、すぐに横浜市内の病院へ急行。意識不明の仲本さんと対面していた。その時の様子を知る知人は「2人ともあまりのショックに憔悴(しょうすい)していましたが、奇跡を信じ回復を願っていました」と明かした。

 20年に最年少メンバーの志村さんを新型コロナウイルスによる肺炎で失った心の傷も消えない中、わずか2年後に再び訪れた突然の別れに「2人の悲しみは計り知れない」(同関係者)という。

 また仲本さん夫妻と親しい元フィギュアスケーターでタレントの渡部絵美(63)は19日夕に病院を訪れた。「(仲本さんの妻の)純歌ちゃんから“来てほしい”と連絡を受けて病院に向かいました。仲本さんは既にICUにいて人工呼吸器をつけて血圧も下がっていた。まるで眠っているようでした」と明かした。仲本さんとはペットを通じて親交を深めた。仲本さんが都内の自宅をリフォームするため、渡部がペットを預かることになっていた。18日に犬を引き取る約束をしていたが、当日に事故が起きてしまいかなわなかったという。「家のリフォームを楽しみにしていた矢先だったのに…」と突然の悲劇を悔しがった。

 仲本さんの遺体は、横浜市内の病院から出て都内の斎場へと移されたとみられる。所属事務所によると、葬儀などの日程は今後親族らと協議の上、発表されるという。

 ◇急性硬膜下血腫 交通事故や高所からの転落、スポーツによる受傷など頭部に外から強い力がかかることが原因で発症する。脳を覆っている硬膜と脳をつなぐ静脈が損傷を受け、硬膜の下に血の塊(血腫)ができて、脳を圧迫する。高齢者に多く、死亡率は60%と高い。予後不良率も高く、後遺症がある場合も多い。小児では、乳幼児が頭を強く揺さぶられる「揺さぶられっ子症候群」で発症することもある。症状は意識障害、頭痛、嘔吐(おうと)、めまいなどで、原則的には緊急開頭手術が行われる。

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