広島、被災地へ1勝届けた!ナイン一丸毎回14安打 後半戦白星発進

[ 2018年7月17日 08:21 ]

セ・リーグ   広島5―1中日 ( 2018年7月16日    ナゴヤD )

試合前、西日本豪雨災害の犠牲者に黙とうを捧げる広島ナイン(撮影・椎名 航)
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 広島は16日の中日戦(ナゴヤドーム)に5―1で逃げ切り、2年ぶりに後半戦白星スタートを切った。初回に丸が18号を、2回には松山が8号を、それぞれ右越えに運んで主導権を握り、今季初の毎回14安打を放って突き放した。先発・ジョンソンは7回を6安打1失点の好投で6勝目。西日本豪雨被害に苦しむ被災地へ、ナイン一丸で1勝を届けた。

 中日投手陣に浴びせた今季初の毎回14安打に、選手の願いが込められていた。試合に勝って、被災民に笑顔を届けたい――。今季1勝5敗だった鬼門・ナゴヤドームで後半戦白星スタートを切り、立役者の丸はナインに共通する思いを代弁した。

 「ボクら選手にできることは限られている。一生懸命プレーすることで、少しでも被災した人たちの活力になれば…。その思いは常に持っています」

 先陣を切った。初回2死無走者。カウント2―1から吉見が投じた、真ん中高めのスライダーを振り抜くと、打球は右翼席に着弾した。「1打席目から、いい形で自分のスイングができた」。7日の巨人戦以来となる自画自賛の18号先制弾だ。

 2回には先頭・松山が続いた。内角低めのスライダーを同じく右越えへ。6月26日の巨人戦以来となる8号ソロ。「2ボールだったので積極的に打ちにいった。練習通りの打撃ができた」。試合の主導権を握る一発に柔和な表情を浮かべた。

 西日本豪雨で甚大な被害が発生し、9日からの阪神3連戦(マツダ)は中止。8日ぶりの実戦となったが、被災地に1勝を届けようという思いが、敵地で小刻みに加点する粘り強い攻撃を生んだ。

 2点差の終盤8回には、野間の中越え三塁打を足場に西川が右前打で続き、貴重な1点を追加。9回にも野間が4安打目となる右前適時打を放ち、「開いた(球宴)期間で打撃を見直した。明日からも気を引き締めていきたい」と汗を拭った。

 試合前の募金活動に参加し、「あとはいいプレーを見せるだけ」と誓った緒方監督も、ナイン一丸で届けた1勝に満足そうだ。「投手陣が粘り強く1点で抑えてくれたし、野手も1点1点追加点を奪い、しっかりいい攻撃をしてくれた」

 リーグ3連覇を達成させるべき後半戦。酷暑の中、今も懸命な救援、復旧作業が続く被災民を思いながら、赤ヘルは2年ぶりに白星スタートを切った。(江尾 卓也)

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