巨人、老川祥一オーナー辞任を発表 相次ぐ不祥事の責任取り

[ 2018年7月17日 16:03 ]

<巨人老川オーナー辞任発表>会見の最後にも頭を下げる石井社長(撮影・木村 揚輔)
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 巨人が17日、緊急会見を行い、老川祥一オーナー(76)の辞任を発表した。

 過去の野球賭博事件を受けて不祥事の再発防止を誓ったにもかかわらず、6月以降、支配下選手らによる不祥事が相次いで発覚。球団の信用を大きく失墜させたとして、老川オーナーは責任を明確にするため、取締役オーナーを辞任した。

 石井一夫球団社長は東京・大手町の球団事務所で記者会見し「球団の信用が大きく失墜する事態になっている。プロ野球ファン、ジャイアンツファン、国民の皆さまに深くおわび申し上げます」と謝罪した。後任は未定。

 老川オーナーは16年3月に野球賭博問題で引責辞任する白石興二郎オーナーの後任としてオーナーとなった。しかし、今年6月、篠原慎平投手(28)、河野元貴捕手(27)が不適切行為を行ったことを明らかにし、今月7日に今季終了までの出場停止と罰金の処分を科した。8日には契約解除した柿沢貴裕元選手が川崎市多摩区のジャイアンツ球場のロッカーから選手のユニホームを盗んだとして、窃盗容疑で逮捕されるなど、不祥事が続いた。

 球団を通じて「不祥事が続いたことは誠に残念。手を尽くしてきたつもりでしたが、力が及びませんでした。私が身を処することによって選手、球団職員が一体となって再発防止に取り組んでもらいたい」などとコメントした。

 会見ではあわせて球団幹部の管理、監督責任を問い、以下の処分を決めた。

 石井一夫代表取締役社長は役員報酬(月割支給額)の10%、2カ月の自主返納。鹿取義隆GM・編成本部長は契約書にもとづく報酬(月割支給額)の10%、1カ月の自主返納。山腰高士総務本部長コンプライアンス担当は7日間の出勤停止。宮内利宗法務部長は5日間の出勤停止。

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