錦織圭、ジョコに完敗喫し「何もできず終わってしまった」 疲労は言い訳にせず「収穫は大きい」

[ 2021年7月29日 19:35 ]

東京五輪第7日 テニス男子シングルス準々決勝 ( 2021年7月29日    有明テニスの森公園 )

<東京五輪・男子テニス 錦織圭・ジョコビッチ>第1セット、ボールを追う錦織圭(撮影・小海途 良幹)
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 男子シングルス準々決勝が29日に行われ、世界ランキング69位の錦織圭(31=日清食品)は第1シードのジョコビッチ(34=セルビア)と対戦。2―6、0―6のストレート負けで、前回16年リオデジャネイロ五輪の銅メダルに続くメダル獲得はならなかった。

 第1セットの最初のサービスゲームでブレークを許すと、2-5で迎えた第8ゲームもブレークされ、2─6で第1ゲームを落とす。第2セットも、ジョコビッチの正確なストロークの前に、第2、第4ゲームをブレークされるなど、巻き返せなかった。錦織は24日から男子ダブルスも含めて6日連続で出場。疲労の蓄積も心配されていた。

 錦織は「強かったですね。終始、何もできず終わってしまったので、悔しい気持ちは大きい。サービスが入らな過ぎて、自分のリズムに持ち込めなかった」と唇をかんだ。

 疲労については「多少はもちろんありました」と多くを語らず、言い訳にはしなかった。そして「きょうの負けはちょっと、こたえますけど、いい1週間ではあったと思います。ここまでの感覚が戻ってきたのもすごい久しぶりだったので。いい試合はいくつかできたので収穫は大きい」と前を向いた。

 日本チームのサポートについても「難しい環境の中、たくさんの方の支えで、こうやって元気にプレーできた。結果で応えられなかった」と話した。

 錦織とジョコビッチの対戦成績は錦織の2勝16敗(棄権2試合含む)で、14年全米の準決勝で勝利して以降は、15連敗中。「今週は良いプレーができている。その感覚を貫いて、思い切りやりたい」と話していたが、圧倒された。錦織は12年ロンドン五輪でベスト8、16年リオ五輪で銅メダルを獲得していた。

 準決勝に進出したジョコビッチは今年、全豪、全仏、ウィンブルドンを制し、史上3人目の年間グランドスラムに王手をかけている。五輪も制覇すれば、1988年に女子のグラフ(ドイツ)が達成して以来で、男子では史上初の年間ゴールデンスラムにも王手をかける。

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