柔道・浜田 順当に準決勝進出 “寝技の女王”いざ金メダルへ

[ 2021年7月29日 13:14 ]

東京五輪第7日 柔道女子78キロ級 ( 2021年7月29日    日本武道館 )

柔道女子78キロ級、準々決勝でバビンツェワ(ROC)を破った浜田尚里(右) (AP)
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 柔道女子78キロ級代表の浜田尚里(30=自衛隊)が、準々決勝でバビンツェワ(ROC)を破り、準決勝に進出した。同階級の日本勢は04年アテネ五輪金メダルの阿武教子以来、表彰台を逃している“難関”で、浜田の快進撃に期待がかかる。

 浜田は、初戦となった2回戦でパチュト(ポーランド)に快勝。2分4秒に隅落で技ありを奪うと、そのまま寝技勝負に持ち込み、2分32秒に横四方固で技あり、合わせ技で一本勝ちした。続く、準々決勝は組み手争いでけん制し合い、互いに指導が2つ出る展開となったが、2分31秒に巴投げで技ありを奪い、そのまま送り襟締めで一本勝ち。特長を出した試合で浜田が勝ち進んだ。

 “寝技の女王”“寝技師”と呼ばれる浜田は自分の土俵に引き込めば世界最強。五輪代表を射止めた昨年2月の柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会では5試合のうち4試合を寝技で勝利するなどオール一本で優勝した実力者で、東京五輪でも期待がかかる。

 ◆浜田 尚里(はまだ・しょうり)1990年(平2)9月25日生まれ、鹿児島県出身の30歳。10歳で柔道を始め、国分南中―鹿児島南高―山梨学院大を経て13年4月に自衛隊入り。柔道と並行して行っていたサンボでは14年世界選手権80キロ級で優勝。柔道では17年12月のグランドスラム(GS)東京大会でGS初優勝、世界選手権は18年優勝、19年準優勝。1メートル67。右組み。得意技は寝技。

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2021年7月29日のニュース