【柔道】新井の一番の勝因は組み手 釣り手強化の成果が見受けられた―上水研一朗の目

[ 2021年7月29日 05:30 ]

東京五輪第6日 柔道女子70キロ級決勝 ( 2021年7月28日    日本武道館 )

<柔道女子70キロ級決勝>金メダルを獲得する新井(撮影・会津 智海)
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 新井の一番の勝因は組み手だろう。動きの硬かった初戦から決勝戦まで、組み負けるような場面はほとんどなく、常に組み勝った状態から技を出せたことが金メダルにつながった。19年の世界選手権で負けた時は少し心配したが、五輪が1年延期になったことを利用してもう一度自分を見つめ直し、特に釣り手の強化に取り組んだことが随所に見受けられた。

 準決勝は16分を超す死闘だったが、組み負けていなかったので、終始彼女のペースで戦えていた。長丁場になっても心が折れなかったのは、やはりリオ五輪に行けなかった悔しさをこの5年間持ち続けていたからだろう。

 決勝まで1時間半程度で完全に回復するのは難しかったに違いない。それでも決勝戦では出し尽くした感じはなく、逆に目の強さを感じた。ここへ来るまでに厳しい練習を積み重ねてきたという裏付けがあったからこそ、最後まで自信を持って戦えたのだと思う。隙を見せない見事な柔道だった。(東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

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