桃田 まさかの1次リーグ敗退、圧倒的V候補に早くも幕「どうしていいか分からず」

[ 2021年7月29日 05:30 ]

東京五輪第6日 バドミントン ( 2021年7月28日    武蔵野の森総合スポーツプラザ )

男子シングルス1次リーグで韓国選手に敗れた桃田賢斗
Photo By 共同

 男子シングルス1次リーグが行われ、世界ランキング1位でA組の桃田賢斗(26=NTT東日本)は同38位の許侊熙(韓国)に0―2で敗れ、1勝1敗の2位で決勝トーナメント進出を逃して敗退した。交通事故などを乗り越え、金メダル最有力候補として挑んだ初の五輪は、リズムをつかめないまま幕切れ。全5種目でのメダル獲得を目標に掲げる日本バドミントンで、エースの桃田だけが1次L敗退というまさかの結果となった。

 桃田の夢舞台が、早くも幕を閉じた。1次リーグ敗退が決まると、左膝をついてしばらく動けない。世界ランキング1位として臨んだ夢舞台。「悔いはないかと言われたら、そうではない」。悔しさを押し殺しながら、敗戦を受け入れた。

 主導権を握れなかった。第1ゲーム、10―5の場面から10連続失点を喫した。相手は桃田が優勝した翌13年の世界ジュニア王者。強打に押され「流れを止められなくなってしまった。自分でもどうしていいか分からず、そのまま1ゲームが終わってしまった」。トップランカーの盤石な試合運びは、五輪では見られなかった。

 16年リオデジャネイロ五輪を違法賭博問題で棒に振った。さらに、20年1月にはマレーシアでの交通事故に遭い、翌2月に右目眼窩(がんか)底骨折の手術を行った。その時、初めて「引退」の2文字がよぎった。

 「もう頑張ったし、自分の中でやりきったからいいんじゃないかな…」。それでも、多くの人からのメッセージを受け取り、何とか踏ん張れた。昨年12月に実戦復帰。それでも、支えてもらった人への感謝を示す金メダルはならなかった。

 東日本大震災や出場停止処分、交通事故…。波瀾(はらん)万丈な人生を歩んだ桃田は、五輪に立つ意味を極限にまで考えてきた。だからこそ言える。「このコートに立つまでに本当にいろんな人に支えてもらった。苦しかったけど、やりきった」。幾多の壁を乗り越えてきた日々を誇りに、初の夢舞台を去る。

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