金メダルの浜田尚里 “寝技の女王”らしくオール4戦寝技で頂点「狙っていました」

[ 2021年7月29日 19:20 ]

東京五輪第7日 柔道女子78キロ級 ( 2021年7月29日    日本武道館 )

<東京五輪 柔道女子78ロ級準決勝>得意の寝技に持ち込み一本勝ちで金メダルを獲得した浜田尚里(撮影・北條 貴史)
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 柔道女子78キロ級代表の浜田尚里(30=自衛隊)が、決勝でマロンガ(フランス)を破り、五輪初出場で金メダルを獲得した。同階級の日本勢は、04年アテネ五輪金メダルの阿武教子以来、表彰台を逃している“難関”だったが、ついに世界一を勝ち取った。

 決勝は、あっという間に決めた。一瞬の隙をついて寝技に入り、1分8秒に崩上四方固で一本勝ち。そして、表情を崩さず、涼しい顔で畳を降りた。だが、畳を降りると笑みが広がり、その後の優勝インタビューでは感涙。「絶対に金メダルを獲りたいと思っていたので、よかったです」と第一声で話すと涙を流した。畳の上では喜怒哀楽を出さない柔道家として心得だった。

 マロンガとは分が悪く、2年前にも敗れている。浜田は「いつも負けていた相手だったので、同じやられ方をしないようにした。得意の寝技で勝ててよかったです。(寝技は)狙っていました」と、戦略がはまった。金メダルまでの4試合全て寝技での決着。「寝技で勝ち上がれたので、よかったと思います」と、納得の表情を見せた。

 “寝技の女王”“寝技師”と呼ばれる浜田は自分の土俵に引き込めば世界最強。五輪代表を射止めた昨年2月の柔道グランドスラム(GS)デュッセルドルフ大会では5試合のうち4試合を寝技で勝利するなどオール一本で優勝した実力者だ。また、柔道強化のために取り組んだ、ソビエト連邦で開発された軍隊格闘技でもある「サンボ」で14年に世界選手権を制覇しており、これで柔道&柔術の“女王”となった。

 日本柔道で30歳にして五輪初出場を果たすのは、29歳で出場した12年のロンドン五輪63キロ級の上野順恵(現代表コーチ)を抜き日本歴代最遅。遅咲きながらも期待の声が高かっただけに、快挙となった。

 ◆浜田 尚里(はまだ・しょうり)1990年(平2)9月25日生まれ、鹿児島県出身の30歳。10歳で柔道を始め、国分南中―鹿児島南高―山梨学院大を経て13年4月に自衛隊入り。柔道と並行して行っていたサンボでは14年世界選手権80キロ級で優勝。柔道では17年12月のグランドスラム(GS)東京大会でGS初優勝、世界選手権は18年優勝、19年準優勝。1メートル67。右組み。得意技は寝技。

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