【体操】得意の鉄棒で逆転 新エース・橋本の金はほぼシナリオ通り―立花泰則の目

[ 2021年7月29日 05:30 ]

東京五輪第6日 体操男子個人総合決勝 ( 2021年7月28日    有明体操競技場 )

体操男子個人総合決勝、鉄棒での演技を行う橋本(撮影・北條 貴史)
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 五輪が延期になり、その間に橋本はDスコアを向上させ、同時に技の完成度を高めて、演技実施に磨きをかけた。得意の鉄棒で逆転する、ほぼシナリオ通りの金メダル。新たな日本のエースが誕生した。

 出だしの床運動、あん馬で落ち着いて演技し、そのまま行くかと思ったが、3種目目のつり輪で難度を減じられた。「後ろ振り上がりの開脚上水平」という技で、腰が曲がりすぎてC難度が不認定になった。ただ、そこでもう一回立て直し、プレッシャーにも負けずに平行棒、鉄棒と自分が準備してきた演技をやりきった。本当に頼もしい。

 2大会連続で金メダルを獲得した内村の後を継いだ形だが、橋本は新しい個性を持ったチャンピオンだ。身長と手足の長さを生かし、体を大きく使った演技は彼のオリジナル。つり輪の力技の実施に課題もあるが、これから克服してさらに強くなるはず。まだまだ伸びしろがある王者でもある。(12年ロンドン五輪男子監督)

 【橋本の順位経過】
 ▽1種目目 橋本は床運動でG難度の「リ・ジョンソン」を決め首位発進。肖若騰2位。
 ▽2種目目 橋本はあん馬で15.166点を出し、リード広げる。2位に孫イ、3位に肖若騰。
 ▽3種目目 つり輪で狙ったDスコアを稼げずに橋本は13.533点で、孫イと並ぶ2位に後退。肖若騰が首位に立つ。
 ▽4種目目 橋本は跳馬「ロペス」の着地で大きく動き、14.700点で4位後退。肖若騰が首位、孫イが2位を守り、ナゴルニー3位浮上。
 ▽5種目目 橋本は平行棒でほぼ完璧な出来で15.300点を出し、肖若騰と0.467点差の3位。ナゴルニーが2位。
 ▽6種目目 鉄棒で最終演技者の橋本はG難度の「カッシーナ」など離れ技を決め、14.933点をマークして逆転

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