池江璃花子「追いつけたかなと思ったが」 混合メドレーリレーでアンカーで奮闘も決勝進出ならず

[ 2021年7月29日 20:34 ]

東京五輪第7日 競泳混合400メートルメドレーリレー予選 ( 2021年7月29日    東京アクアティクスセンター )

<東京五輪・競泳>混合400メートルメドレーリレー予選、力泳する池江璃花子(撮影・小海途 良幹)
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 競泳日本代表の池江璃花子(21=ルネサンス)が、29日の混合400メートルメドレーリレー予選に出場。白血病から復帰して挑む2度目の五輪で、日本の決勝進出へ向けて奮闘したが、進出はならなかった。

 予選2組の第2コースで登場した日本は、ライバルの第4コース・中国、第5コース・豪州などと競り合ったが、3分44秒15でこの組6位。全体では9位に終わり、決勝進出はならなかった。決勝進出ラインからは0秒21差という僅差だった。

 レース直後に池江は「すごい前半は気持ちよく速く泳ぐことができて、隣に追いつけたかなと思ったが、やっぱり後半ばててしまった。でも、最後の食らいつきができたのはよかった。(五輪では新種目になり)2017、18年とミックスは何回か経験したが、フルメンバーで出たり、あとはみんなの調子だったり、それをひっくるめたら世界的には良い位置に行くと思うので、今後はリレーでメダルを獲ることも視野に入れながら、さらに強化をして。またリレーの楽しさも感じながら頑張っていきたいです」と話した。

 日本は第1泳者の背泳ぎは小西杏奈(ガスワン)、続く平泳ぎは佐藤翔馬(東京SC)、バタフライは200メートル自由形でメダル獲得を期待されるも予選敗退に終わった松元克央(セントラルスポーツ)が務め、池江がアンカーを務めた。

 新種目として採用された混合メドレーリレーは男女2人ずつ泳ぎ、男女をどの種目に起用するかは戦略次第。男女のタイム差を考慮し、前半2種目を男子、後半女子の布陣が有効とされるが、各国の得意、不得意種目により編成は変わる。日本は五輪開幕後の各選手の調子を見極めた上で、出場選手を選択した。

 池江は今五輪は体力が戻り切っていないため、個人種目出場は断念。リレー種目に専念したが、24日の女子400メートルリレーでは全体9位で決勝進出はならなかった。これが今大会は2度目の出場だった。

 女子400メートルリレーが終わった後は「この舞台で、このメンバーで戦えて、楽しかったと言えば、楽しかったですし。ただ、悔しい気持ちも、ものすごく強いので。まだレースも残ってますし、それに向けて気持ちを切り替えて頑張りたいと思います」と前を見据えていた。今後は、30日の女子400メートルメドレーリレー予選に出場する見込みだ。

 19年2月に白血病を告白し、闘病を開始。当初の退院予定は19年8月だったが、化学療法による治療中に合併症を併発したため、造血幹細胞移植を行い退院は12月に延びた。化学療法なら一般的に退院後も数年間は通院で抗がん剤治療を受けるため、五輪には間に合っていない。大会の1年延期も重なり、レース復帰から1年足らずで出場権を手にし「これが自分の運命。東京五輪に出ることは必然だったかもしれない」と捉えていた。

 ▼小西(第1泳者=背泳ぎ、59秒58の自己ベストで泳ぎ)このメンバーで泳げるのは私にとって貴重なので、絶対私が自己ベスト、いいタイムで帰ってきたら、後ろがつなげてくれると思っていた。頑張って泳ぎました。

 ▼佐藤(第2泳者=平泳ぎ) 個人で結果が振るわなかったので、リレーではいい結果を残そうと思った。最後に自分らしい泳ぎができたのではないか。このチームでレースができて、本当に楽しかったです。

 ▼松元(第3泳者=バラフライ、周囲は女子選手で猛追に)こんな追い上げる経験なんて、なかなかないでうけど、楽しめたし、良かったのではないか。

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