劇団民藝の俳優・高橋征郎さん、7月に死去 84歳 1960年代「おかあさんといっしょ」にも出演

[ 2022年12月14日 16:20 ]

 劇団民藝所属の俳優・高橋征郎(たかはし・いくろう)さんが7月14日午前6時59分、肺炎のため、入院していた神奈川県藤沢市の病院で死去した。84歳。東京都出身。葬儀は家族葬にて執り行った。喪主は妻の高橋小百合さん(劇団民藝の俳優・岸野佑香)。

 1957年に劇団民藝水品演劇研究所に入所し、59年に劇団民藝俳優教室を卒業。同年、劇団青年芸術劇場を結成し、67年に解散した。同年、自由劇場公演「赤目」に三郎役で主演。68年に劇団民藝に入団し、「リア王」の道化、「熊楠の家」の金崎宇吉、「根岸庵律女」の中堀貞五郎、「浅草物語」の師岡、「神と人のあいだ 第1部『審判』」の弁護人Hなど数々の役を演じた。最後の舞台は2018年に全国各地を巡演した「SOETSU」の斎藤実役。

 民藝以外でも「ひかりごけ」など劇団四季の公演に多数出演。1960年~66年にはNHK「おかあさんといっしょ」の「どうぶつさんこんにちは」コーナーに動物のお兄さん役でレギュラー出演した。フジテレビのドラマ「Dr.コトー診療所」(2003年)にゲスト出演するなど、テレビ、ラジオ、映画と幅広く活躍した。

続きを表示

2022年12月14日のニュース