博多大吉 M-1審査員で唯一の心配事は採点基準「そういう基準があるのなら教えといてね」

[ 2022年12月14日 16:43 ]

「博多華丸・大吉」の博多大吉
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 お笑いコンビ「博多華丸・大吉」の博多大吉(51)が14日、水曜パートナーを務めるTBSラジオ「赤江珠緒 たまむすび」(月~木曜後1・00)に生出演し、18日にテレビ朝日系で生放送される漫才No・1決定戦「M-1グランプリ2022」の審査員を務めるに当たっての心配事について語った。

 昨年まで審査員を務めた「オール阪神・巨人」のオール巨人、タレント上沼恵美子が、審査員を勇退。今年は大吉と山田邦子が新たな審査員に決まった。大吉がM-1で審査員を務めるのは、5年ぶり3度目となる。

 大吉は「M-1の審査って何が難しいかというと、基準がないんですよ、審査に対して、決勝のみ。ルール無用なんですよ」と、採点の難しさに触れた。準決勝までは厳密にルールを設けられているというが、決勝に関しては出場者がネタ時間をオーバーすることもあるという。

 その違いについて大吉は、「僕、プロレスファンなので、決してプロレスを批判する表現に取らないでね」と前置き。「準決勝までは総合格闘技のルール。めちゃめちゃ細かく厳しく、1秒でも遅れるなとか、下ネタとかやったらすぐ失格とかなるけど、決勝のみプロレスみたいになって、カウントを入れるレフェリーによっても3カウントの感じが違うとか、凶器攻撃も見て見ぬふりするレフェリーもいれば、すぐアウトという人もるし。すごくあいまいになる」と、その性質の違いを独特のたとえで表現した。

 その度合をどこまで採点で考慮すべきか迷っているようで、大吉は「正直、生放送であれだけの大観衆の前で、人生をかけた戦いをやっているから、延びるんですよ、多少は。それをどこまで許容していいのか」と本音を明かした。

 また、3組が進むファイナルラウンドで、1stステージのネタの評価を考慮するかも、はっきり基準を示されたことはないという。16年に審査員を務めた際を回想。「僕は1回目のネタがおもしろかったし、2回目はちょっと落ちたかもしれんけど、トータルで考えたらここでしょうと思って押したんですね。初年度も、ぶっちゃけた話。そしたら、いろんな人から“違うよ”と言われたんです。“あれは最終決戦のネタのみで決めるんだよ”って言われたんです」。その意見を考慮し、翌年はファイナルラウンドのネタのみで採点したところ、「“何してるの?”みたいな。“どこ見てるの?”って言われて」と、いずれにしろ反対意見が寄せられたという。

 採点をめぐっては、毎年のように賛否両論が巻き起こり、論戦に盛り上がりを見せるM-1。大吉は「いろんなことを言われて当たり前ですし、そこまでひっくるめてエンターテインメントだと思っている」と、覚悟を決めていることを打ち明けた。その上で、制作局のABCテレビには「もし我々に(基準を)伝え忘れてるだけで、もしくは僕に伝え忘れているだけで、そういう基準があるのなら、ABCの方、聞いていますよね?教えといてね。決まってないなら、何も言わなくていいです。今まで通り“お前たちに任す”と言って下さい。こっちはこっちで、それでやるんで」と、ラジオを通じて訴えていた。

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