「鎌倉殿の13人」推し活パワー!大江広元「政子の大演説」に“開眼”ネット泣き笑い「クララが立った」

[ 2022年12月14日 06:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第47話。政子(小池栄子・手前左)の“大演説”に耳を傾ける大江広元(栗原英雄・手前右)は…(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は今月11日、第47話が放送され、ついに「北条政子の大演説」(1221年、承久3年)が描かれた。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河8作目にして初主演に挑んだ。

 第47話は「ある朝敵、ある演説」。鎌倉幕府の後継者争いが発端となり、乱れる京。朝廷の象徴・内裏が焼け落ちると、後鳥羽上皇(尾上松也)は再建費用を日本中の武士から徴収すると決める。後鳥羽上皇の狙いは北条義時(小栗)の孤立。義時の妻・のえ(菊地凛子)の兄、京都守護・伊賀光季を討ち取るよう藤原秀康(星智也)に命じた。「これをもって、北条義時追討の狼煙(のろし)とする」――。「承久3年5月15日、京都守護が官軍に襲撃される」(語り・長澤まさみ)。そして、後鳥羽上皇の使者、押松こと平知康(矢柴俊博)が18年ぶりに鎌倉入り、義時追討の院宣を義村たちに届けた。

 院宣は8通。「これは、鎌倉に攻め込むためのものではない。私を追討せよという院宣だ」「私一人のために、鎌倉を灰にすることはできんということだ」――。義時は自分の命と引き換えに、鎌倉を守る覚悟を決め、御家人たちを招集した。

 御家人たちがあふれ返る鎌倉御所・寝殿。義時が話し始めると「待ちなさい」と政子(小池栄子)が現れた。途中で大江広元(栗原英雄)に頼んだ演説文を読むのをやめ、自らの言葉を投げ掛けた。

 後鳥羽上皇の狙いを打ち明け「義時は、己の首を差し出そうとしました」「確かに、執権を憎む者が多いことはわたくしも知っています。彼はそれだけのことをしてきた。でもね、この人は生真面目なのです。すべてこの鎌倉を守るため。一度たりとも私欲に走ったことはありません」「鎌倉始まって以来の危機を前にして選ぶ道は2つ。ここで上皇様に従って、未来永劫、西の言いなりになるか。戦って坂東武者の世をつくるか。ならば答えは決まっています。速やかに、上皇様を惑わす奸賊どもを討ち果たし、3代にわたる源氏の遺跡(ゆいせき)を守り抜くのです!」――。

 「おう!」。御家人たちの心は一つに。そして、泰時が「そのような(後鳥羽上皇に付きたい)者が、ここにいるはずがございません。今こそ、一致団結し、尼将軍をお守りし、執権殿の下、敵を討ち払う。ここにいる者たちは皆、その思いでいるはずです。違うか!」」と後押しの咆哮。鬼の義時の目から涙がこぼれた。前回第46話「将軍になった女」(12月4日)の妹・実衣(宮澤エマ)に続き、今度は政子が弟を救った。

 「政子の大演説」に聞き惚れ、両目を見開く広元の姿に、視聴者は熱視線。SNS上には「推しの一世一代の演説を目を見開いて見守る大江殿」「推しのあまりの尊さに思わず目が開いた大江殿に、泣き笑いした」「推しのあまりのカッコよさに大江殿、開眼しちゃってんじゃんよ。分かるぞ、今この時を目に焼き付けておかないで、推し活は語れねえ」などの声が続出。阿野全成役を好演した新納慎也も「大江さん、やっぱり見えてたよね?(アニメ『アルプスの少女ハイジ』の名場面)クララが立った!だよね?僕も寝違えが治るくらい素晴らしい政子さんの演説でした」とツイートした。

 第43話「資格と死角」(11月13日)、「私は、頼朝様に呼ばれ鎌倉へ参りました。その後、頼家様、実朝様と代は変わりましたが、私がお仕えしてきたお方はただ一人、尼御台にございます。(目を患い)大江広元、二度と両のまなこではっきりと尼御台を見ることは叶いませんが、心の目には今もありありと、そのお姿が映ります」と“重すぎる告白”をした広元だったが、その両目に尼将軍の勇姿を焼き付けたに違いない。

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