若狭勝弁護士 岸田首相の防衛増税めぐる言動に「今、党内においてもきちんと聞く耳を持っていない」

[ 2022年12月14日 11:15 ]

弁護士の若狭勝氏
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 元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士が14日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。岸田文雄首相が防衛費増額の財源の一部を増税でまかなう方針を示したことに言及した。

 岸田首相は13日、防衛費増額の財源の一部を増税で賄う方針を強調した際に「今を生きる国民の責任」と表現。高市早苗経済安全保障担当相は同日の記者会見で、岸田首相の方針を批判したことに関し「間違ったことを申し上げたとの考えはない。閣僚の任命権は総理にあるので、罷免されるということであれば仕方がないとの思いで申し上げた」と明言。首相は防衛力強化に向け、27年度以降に必要となる毎年度約4兆円の追加財源のうち1兆円強を増税で賄う方針。自民税調会合では、東日本大震災からの復興費を賄うための「復興特別所得税」を防衛力強化に転用する案に「あり得ない」との批判が相次いだ。

 若狭氏は「かなり政治的に問題になると思いますし、自民党の中、閣僚を含めてこれだけ言ってるってことは今後、大きな政局に向かう可能性もあると思う」と指摘。そして「やっぱり聞く耳を持つっていうのは総理のスタンスだったんですが今、党内においてもきちんと聞く耳を持っていないと。透明性、説明責任というのが政治においては必要なんですけど、透明性も説明責任も閣僚、党内においてもされていない。いわんや国民が分かるはずもないわけですから、これは結構大きな問題になり得ると思います」と自身の見解を述べた。

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2022年12月14日のニュース