元国際審判員が“三笘の1ミリ”解説「私も“出てない”と言う。絶対出た、という証拠がない」

[ 2022年12月14日 22:44 ]

ゴールライン際のボールを折り返した三笘(AP)
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 元プロサッカー審判員の相樂亨氏(46)が14日放送のABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)にゲスト出演。世界中で議論を巻き起こした、FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の1次リーグ・日本-スペイン戦での“三笘の1ミリ”について見解を語った。

 日本代表のMF三笘薫はスペイン戦で1―1の後半6分、左サイドから折り返してMF田中碧の勝ち越しゴールをアシスト。あきらめずに走り込み、エンドラインぎりぎりで足を伸ばした三笘のプレーは“三笘の1ミリ”と称賛を浴びた。試合ではビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の映像で、ボールが線上に残っていることが証明され、得点が認められた。

 相樂氏は「サッカーは、出たか出ないか分からない時は出てない。はっきり出た時だけ“出た”。微妙なのはインプレ―」と判断の大前提を明かし、「基本、ゲームですから。みんなでプレーしているのだから、わざわざ微妙なのを“出た”にせずに、ボールが丸ごと出た時だけ“出た”ことにして、後は続けなさい、ということです」と説明。

 “三笘の1ミリ”については「私も“出てない”と言います」とし、「真横から見た時に絶対出たと確証あるの?って聞かれてる感じでやりますから。そうすると“絶対出た”とは言えないな、と(旗を)上げないです。絶対出たという証拠がない」と副審目線で解説。「これがもし、ゴールポストとポストの間だったらノーゴールの判定します」と付け加え、「これだけビデオで見ても微妙なのに、真横から見て何の絶対の証拠があって旗上げたの?ってなるので、旗を上げないです。だから“出てない”で全然おかしくない」と話した。

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