今も生きる元巨人・田中大二郎氏の教え 向上の小野侑人が決勝打

[ 2021年4月21日 09:37 ]

春季高校野球神奈川県大会 4回戦   向上6―2横須賀学院 ( 2021年4月20日    サーティーフォー保土ケ谷 )

<春季高校野球神奈川県大会 4回戦 向上・横須賀学院>打撃力と元気が持ち味という向上・小野
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 春季高校野球神奈川県大会は20日、4回戦1試合が行われ、向上は2年生で5番の小野侑人が決勝打を放った。チームを準々決勝に導いた左の好打者は小学6年時にジャイアンツジュニアに選出。当時、コーチを務めた田中大二郎氏(東海大相模―巨人)の教えを今も大切にしている。

 1―1の同点に追いついた初回、なお2死二塁の好機で小野は打席に立った。相手先発は左サイドハンドの技巧派。左打者にとって難敵だが「特に左投手は苦手ではない。データで見ても右投手と同じくらいの率がある」

 直球狙いだったが、高めに浮いたスライダーに体が反応し、逆方向の左翼へ運ぶ決勝の適時二塁打。7回も左翼へ適時打を放つなど3安打2打点の結果を「チャンスでは自分が決めるという気持ちを持ちつつ、冷静に自分のスイングを心がけた」と振り返った。
 3安打のうち、2本が左翼方向で凡退した打席も遊撃へのゴロ。持ち味の逆方向への打撃はジャイアンツジュニア時代、田中コーチに受けた指導が原点だ。

 スイング時に体が開くクセがあった小野に田中氏は軸足となる左足の股関節に力をためる意識で打つように指導。体は開かなくなり、逆方向への打球に強さが出た。神奈川県出身の元プロ野球選手から受けた金言を「(中学・高校で)硬式になってためることの重要性をより実感した。硬式でも役立てる指導をしてもらった」と感謝する。

 ジャイアンツジュニアの活動が終わるとき、小野は田中コーチに「これから野球やる上で大事なことを書いてください」と帽子を手渡した。書かれた文字は“体を振らずにバットを振る”
 「“これがわかるようになったら一流のバッターだ”と言われましたが、まだわかっていません。一流になれるように頑張りたい」。小学生のときに授かった宿題に挑んでいる。(柳内 遼平)

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