「らんまん」演出・渡邊良雄氏 「神木さんはお芝居に全く嫌みがない」
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【牧 元一の孤人焦点】NHK連続テレビ小説「らんまん」でチーフ演出を務める渡邊良雄氏がインタビューに応じ、主人公・万太郎を演じる俳優の神木隆之介の魅力や演出方法、今後の見どころなどを語った。
──「らんまん」収録開始前、神木さんにどんな印象を持っていましたか?
「神木さんとは、僕が2番手の演出だった連続テレビ小説『どんど晴れ』(2007年)でご一緒したことがあります。神木さんは当時、中学生で、ヒロイン(比嘉愛未)の弟役でした。まだ子役と言ってもいい年齢でしたが、キャラクターのつかみ方が的確な俳優さんだと思いました。収録の空き時間には控室で中学の宿題をやっていて、お芝居と勉学を両立させて頑張っている子だという印象でした。その後、順調にお仕事を積み上げて来られました」
──役者としての印象は?
「キャラクターが『陽』で、その明るさがとても人を引きつけます。ドラマや映画で魅力的なキャラクターを演じていて、いずれもきちんと表現されています。最近は映画『ノイズ』(22年)で、板挟みになった挙げ句に良心の呵責に耐えきれずピストル自殺を図るというとてもシリアスな役どころも演じていました。懐の深い役者さんだという印象があります」
──「らんまん」の収録が始まってからの印象は?
「万太郎そのものの感じでした。以前からのイメージ通り陽気で、現場の雰囲気が悪くならないように、自分から率先して、みんなが楽しく収録できるような雰囲気を作ってくださっています。神木さんも人間なので、1人になれば、いろんなことを思ったりもするでしょう。でも、ほぼ年齢イコール芸歴みたいな人で、子供の頃からいろんな現場を見て来ているので、どんな形で収録が進めば現場の雰囲気が良くなってそれが良い結果につながるかということを分かっていらっしゃるようです。自分の心情をコントロールできる大人の役者さんだと思います」
──どのように演出していますか?
「第1週、第2週で万太郎の少年時代を子役に演じてもらいました。封建時代の価値観が残る中で万太郎、姉の綾がどのように自分を見つけ出していくかという話でしたが、第3週で神木さんが演じるようになった時、あえて1、2週の話を引きずらないようにしました。2週と3週の間には時間の経過があり、万太郎はそこで成長しています。万太郎はぼんぼんなところがあり、自分の興味があるもののためにはお金にも無頓着です。そういうキャラクターを、時代設定にはあまりとらわれずに作ろうと考え、神木さんもその考えに乗ってくれました。なるべく動きに制限を加えないようにしましたが、セリフのテンポだけは早過ぎると現代的過ぎてしまうので、本来の神木さんより少しゆっくりめにしてもらいました。それ以外は現代のお芝居と変えないようにしています」
──神木さんの芝居の魅力は?
「僕の主観的な見方になってしまいますが、神木さんはとてつもなく嫌みのない人です。お芝居に全く嫌みがない。役者さんには、やり過ぎる人とやらなさ過ぎる人がいると僕は思っているのですが、神木さんはやり過ぎにならないし、やらなさ過ぎにもならない。絶妙なところで演じてくれる役者さんだと思います。万太郎は非常にわがままで自分勝手なところがあります。普通は嫌われるところですが、それでも周囲が許してしまうのは、人間性の良さ、人間的な面白さがあるからです。そういう魅力的なキャラクターを演じるのに最も適している役者さんが神木さんだと思います」
──第3週で万太郎が後に妻となる寿恵子(浜辺美波)と出会い、一目惚れするシーンが鮮烈でした。
「周りにたくさんの人がいる中で万太郎の目が寿恵子に釘付けになるシーンでした。いろんな花が咲いている中で万太郎は寿恵子という花を見つけ、その花に吸い寄せられていくように見えればいいと思いました」
──これから2人の恋愛と結婚がどのように描かれるのか楽しみです。
「2人が結婚するのはまだまだ先です。万太郎は寿恵子に対する強い思いを抱き続けます。しかし、それは一方的で、まずは自分が彼女と交際できるだけの人物にならなくてはいけないと考えます。そうした中で、別の男性が寿恵子に接近します。寿恵子はその男性の思いを受け止めるのか受け止めないのか、万太郎の思いを感じ取るのか感じ取らないのか…。しばらく微妙な距離感が続きます。いずれどこかで万太郎の思いが寿恵子に届くところがこの作品の大きな見どころの一つになります」
◆牧 元一(まき・もとかず) 編集局総合コンテンツ部専門委員。テレビやラジオ、映画、音楽などを担当。
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