伊藤沙莉　芸能生活20周年の節目に橋田賞新人賞「たくさん頑張ったというより、楽しかった」

＜橋田賞授賞式＞新人賞を受賞した伊藤沙莉（撮影・篠原岳夫）
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　女優の伊藤沙莉（29）が10日、都内で行われた「第31回橋田賞」の授賞式に出席した。

　橋田賞は、脚本家の故・橋田寿賀子さんが理事を務めた橋田文化財団が、優れたテレビ番組や放送関係者を顕彰するため1993年に創設した年間表彰。伊藤はNHK・BSプレミアムで放送された連続ドラマ「拾われた男　LOST　MAN　FOUND」で、恋多き男・諭（仲野太賀）に翻弄されながら自らの幸せを探し続ける結を好演。フジテレビ系ドラマ「ミステリと言う勿れ」では、葛藤を抱える女性刑事・聖子を演じ、橋田賞新人賞を受賞した。

　ともに原作ものの作品。伊藤は「たくさんファンの方がいる作品で、もともとあるものを実写化する時、緊張したり、受け入れてもらえるかなって考えがたくさんよぎる」と本音を告白した。それでも、「スタッフさんもキャストさんも、みんな原作に敬意を持って作品を愛して作っているなと思っていて、皆さんの熱い気持ちとか、現場でのあり方が本当にすてきだなと思って、楽しんで過ごしていました」と、現場に漂う原作愛を感じながらの撮影だったことを明かした。

　子役としての活動を経て、今年が芸能生活の節目の1年となる。「私事ですが、今年で20周年になりまして、長く続けてこられて良かったなと思いますし、たくさん頑張ったというより楽しかったんですけど、そういう日々を過ごさせていただいて、本当にありがたい」。笑顔を弾けさせながら、感謝を口にした。

　大賞は該当なしだった。受賞作、受賞者は以下の通り（敬称略）。

　▽橋田賞　「silent」（フジテレビ）、「プレバト！！」（毎日放送）、小池栄子、長澤まさみ

　▽橋田賞新人賞　目黒蓮、伊藤沙莉、生方美久（脚本家）

　▽橋田賞特別賞　草笛光子、加山雄三

　▽野村昭子賞　いまむらいづみ