ユーチューバー棋士の折田五段、フリークラス脱出　王将戦1次予選で藤原七段に勝利　来年度C級2組へ

第73期ALSOK杯王将戦1次予選の藤原直哉七段との対局に勝利した折田翔吾五段
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　ユーチューバー棋士で知られる折田翔吾五段（33）が10日、大阪・関西将棋会館で、第73期ALSOK杯王将戦（スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催）1次予選の藤原直哉七段（57）との対局に臨み、114手で勝利した。直近の成績を20勝10敗とし、フリークラスからC級2組への昇級を果たした。C級2組への出場は来年度から。

　振り駒の結果、先手は藤原。戦型は相矢倉へ進んだ。54手目△7五歩から開戦した折田が藤原陣の王頭へ襲いかかる。74手目△8六飛の飛車斬りも飛び出し、藤原に粘り腰を与えず押し切った。

　折田は三段時代の16年、年齢制限のため奨励会を退会した。その後は将棋講師やニックネーム「アゲアゲさん」でのユーチューバー活動をしていたが、プロとの対戦成績で棋士編入試験受験資格を満たし、19年から棋士編入5番勝負に挑戦。現行制度になってからは2人目、3勝1敗の成績で合格した。

　20年4月に四段昇段し、以来3年。昨年10月に五段昇段したが、編入後10年以内にC級2組へ昇級できなければ引退という規定があり、動向が注目された。