羽生善治九段、持ち時間2時間近く残して完勝!それでも「勝因は調べないと分からない」

[ 2023年2月10日 16:37 ]

<第72期王将戦第4局・第2日>熟考する羽生九段
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 将棋の第72期ALSOK杯王将戦7番勝負(スポーツニッポン新聞社ほか主催)第4局は、9、10の両日、東京都立川市の「SORANO HOTEL」で指され、羽生善治九段(52)が藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=に107手で勝利した。史上最年少5冠の若武者と永世7冠の資格を持つレジェンドによる世紀の対決で、羽生が2勝目。2勝2敗と再びタイに戻した。

 持ち時間を1時間56分残しての完勝。羽生九段はそれでも「駒損してるので何ともいえない局面なのかなと思って指していた。ゆっくりしちゃうと駒損が響くので攻めるしかないんですけど、形勢そのものははっきりしないかなと」と攻め続けた2日目を振り返った。手応えを感じたのは4二銀不成だったとし、「あの辺りで流れがよくなったかなと思ってました」。勝因を聞かれると「まだ調べてみないと分からないですけど…そうですね、どこかよかったかは調べないと分からないと思います」と答えた。

 2勝2敗のタイに戻し、「負けてしまうとカド番になるのでタイに戻せてよかったなと思います」と話した羽生九段。第5局は2月25、26日に島根県大田市の「さんべ荘」で行われるが、「調整していい将棋が指せるように頑張りたい」と意気込んだ。

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