山田邦子 未だに受け入れられない“相棒”渡辺徹さんの訃報「そろそろちゃんとお別れを」

[ 2023年2月10日 23:30 ]

山田邦子
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 お笑いタレント山田邦子(62)が、10日放送のTBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(金曜後7・57)に出演し、仲良しだった俳優でタレントの渡辺徹さん(享年61)を悼んだ。

 昨年11月、敗血症のため死去した渡辺さんとは、数々の番組で司会をともにした。渡辺さんは刑事ドラマ「太陽にほえろ!」でブレークした後、タレント業に本格挑戦。最初にMCを務めたのが、1986年に放送を開始した深夜の生放送バラエティー「いきなり!フライデーナイト」だった。

 山田は「生放送なので、始まると融通が利かないし、俳優さんは台本がないと下手くそですね。出だしね。最初のころ」と、放送開始当初の渡辺の戸惑いを明かした。しかし、それも開始から約1カ月までだったという。「それがもう1カ月もしないうちに、頭が良くてセンスが良くて、おもしろくて。徹ちゃんはすばらしかったです。どんどんどんどん、おもしろい人になっていって。ああ私、楽にボケられるって思いました」。同番組は後に、山田の人気冠番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」となり、こちらでも渡辺と共演。ピン芸人だったが、相棒のような存在だった。

 山田は2000年に結婚。披露宴の司会を頼んだのが、渡辺だった。初めての大役で戸惑う渡辺に、山田は「台本も書いたし、バラエティーみたいな感じで」とアドバイスを送ったという。「素晴らしい司会でした。徹ちゃんに頼んでよかった」と感謝した。

 渡辺の訃報は、体操五輪金メダリストでタレントの森末慎二から聞いたという。「“徹、死んじゃったよ”って。えー!ってなっちゃって。立ってられないんで、1回家に帰って。大変だってなったけど」というほど、動揺したことを明かした。

 渡辺さんは晩年、闘病との生活だった。山田は「考えてみれば、ずっと調子が悪くてね。手術したりね、大きい病気して。透析もずっと頑張ってたんで」と回想。「役者だな。最後まで舞台を大切にして、地方公演もやり切って、穴を開けずに逝ったんだよね。偉かった」と思いを語った。

 食べることが大好きだった渡辺さん。山田は「徹ちゃんは郁恵ちゃんで良かった。郁恵さんでなかったら、あのめちゃくちゃは、あの暴飲暴食のめちゃくちゃ野郎はもっと早く死んでたと思う」と、妻の榊原郁恵の労をねぎらっていた。

 突然の別れに、後悔もあるという。「もっと話しておけばよかったとか、もっと会っておけばよかったとは後で思うことだけど。いいやつだった」。渡辺との別れに、まだ踏ん切りがついておらず、「そろそろちゃんと、お別れをしなきゃいけないけど…」とも打ち明けた。そう話す山田に、MCの中居正広は「いいんじゃないですか?引きずることもすごくいいことだなって。後ろ髪を引かれているのって僕、悪いことじゃないんじゃないのかなと思います」と、優しい言葉をかけていた。

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