志らく 台東区が浅草32店舗の撤去求めて提訴に私見「どう考えても区の方がひどい…因業大屋ですよ」

[ 2022年1月20日 11:44 ]

落語家の立川志らく
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 落語家の立川志らく(58)が20日、コメンテーターを務めるTBS「ひるおび!」(月~金曜前10・25)に出演。全国有数の観光地の浅草寺(東京都台東区)近くにある「伝法院通り」の32店舗が区道の使用許可を得ず違法な営業を続けているとして、台東区が17日に、店主らに建物の撤去や土地明け渡しなどを求め、東京地裁に提訴したことについてコメントした。

 伝法院通りは、雷門のあるメインストリート「仲見世商店街」と交差する区道。店主らがつくる「浅草伝法院通り商栄会」のホームページによると、32店舗は骨董品や和小物、扇子などの土産物を長年販売してきた。区は2018年3月、商栄会役員に違法営業であることを伝え、建物撤去について話し合うよう求め、その後も説明会を複数回開いてきた。一方、商栄会側は、40年余り前に当時の区長から道路使用の許可を得たと主張。20年11月、不法占拠を前提とした立ち退きには納得できないとする文書を提出した。区によると、当時の区長が使用許可を出したことを証明する書面は残っていないという。

 恵俊彰が「両者で話し合ってると決着がつかなかったから区としては裁判所に決めてもらいましょうかってことだと思うんですけど?」と聞くと志らくは「商店街の人たちが気の毒ですね。もちろん土地のお金を払えとか法的ないろいろ法的な面を考えれば、区の言ってることは正しいんだろうけれども当時、口約束だろうが何だろうが区長がいいよと言った。じゃあその証拠を出さなければ本当はいけないんだけれども、でもその証拠の資料が一切区に残っていないわけでしょ。残ってないってことは区の責任じゃないですか、これ」と指摘。そして「そういう問題があったならば(当時の区長が)生きてるうちに全部まとめておくのが区の責任だから。そんなこと“証拠出しなさいよ”って言ったって“当時、口約束だったから”“じゃあ出ていけ”“出ていかないんだったら訴える”“いやお金払うからどっか場所探してくれ”“いやダメだ”って、どう考えても区の方がひどいと思いますね」と自身の思いを述べ、「落語に出て来る因業大屋ですよ、区は。強引ですよ」と話した。

 この問題では、服部征夫区長は「苦渋の決断だが、道路の不法占有が解消され適正化が図られるように努める」とコメント。商栄会の西林宏章会長(60)は取材に「当時の区長から許可を得ている。区から説明なく提訴され悲しい。なぜ今更、新型コロナウイルス禍で苦しい中で問題にされるのか」と話している。

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2022年1月20日のニュース