ソフトB・栗原 堅首弾!3戦ぶり出場で意地12号3ラン「“もう一度やってやるぞ”という気持ちで」

[ 2020年9月30日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク6―2楽天 ( 2020年9月29日    楽天生命 )

<楽・ソ>楽天に勝利し、ガッツポーズするソフトバンク・栗原(撮影・吉田 剛)
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 久々に回るダイヤモンド一周は、少しゆっくりだった。余韻に浸ったソフトバンク・栗原は、本塁を踏むと同時に、拳を両脇の下でギュッと力強く握り、笑った。

 「チャンスだったので積極的にいこうと。芯に当たったので“入ってくれー”と思って。自分の形で振れて、久しぶりに最高の結果になってくれました」

 1―1の5回1死一、二塁。相手先発・則本昂の内角高め直球に最短距離でバットのヘッドを押し込んだ。白球は右翼スタンドへ飛び込む勝ち越しの12号3ランとなった。8月28日の日本ハム戦で2本塁打して以来のアーチ。打点は18日の楽天戦以来だ。これで活気づいた打線は4安打を絡めて、大量5点を奪うビッグイニングとした。

 2試合を欠場。この日、「6番・右翼」で3試合ぶりのスタメンで復帰した。6年目の今季、「2番・一塁」で初の開幕スタメンを勝ち取った。しばらく好調を維持したが、7月11日の楽天戦後に打率は3割を割った。勝負強さを買われてスタメン起用が続いたが打率の低下傾向は戻らず、今月26日のロッテ戦でスタメン落ち。出場機会もなく開幕からの連続出場が84試合目で止まった。

 「正直、悔しかったですけど僕は(主力として)1年目。ベンチから見る景色を感じながら視野を広くし“もう一度やってやるぞ”という気持ちでいきました」。この日から、外野を守れる長谷川が新型コロナウイルス感染症から復帰し1軍に合流。内外野を守れる明石も1軍に戻ってきた。競争激化は間違いない。「僕は、まだまだレギュラー確定ではないし先輩も上がってきて、勝負になってくる。そこに負けないように」と力が入る。

 千賀の粘投、栗原の一発など投打がかみ合い、3カードぶりに初戦をものにした。工藤監督も「栗原君は悔しい思いをした後の出場でいい働きをした。僕らもうれしかった。千賀君も失点後に修正できていた。これをつなげられるように」とうなずいた。

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