巨人、原采配ズバリ!3回3度のエンドランで菅野援護「早い段階で逆転した攻撃陣も見事」

[ 2020年9月30日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6-1広島 ( 2020年9月29日    マツダ )

<広・巨>6回2死二塁、巨人・ウィーラーはタイムリーを放ち、二塁へヘッドスライディング(撮影・森沢裕)
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 新幹線で広島駅に到着した巨人・原監督は徒歩でマツダスタジアム入りした。キャリーケースを引きながら約15分。秋風を感じ「足」を動かしながら気持ちを「試合モード」に切り替えていく。数時間後、徹底的に足を絡める采配が的中する。

 0―1から逆転した3回だけで、3度もだ。「思い切っていったということですね。なかなか打ちあぐねていた。早い段階で逆転した攻撃陣も見事だった」。菅野の犠打の際に出した、バントエンドランから始まった。

 1死一、二塁とし、松原が右手一本で右前に運ぶ。ヒットエンドランで、スタートを切っていた二塁走者の若林が生還して同点に追いつく。なお1死一、三塁。坂本の打席でも一塁走者の松原がスタートした。坂本の打球は遊撃へのゴロとなり、相手遊撃手が二塁へ送球するも松原の快足が勝ってセーフ。一塁へボールが送られて坂本がアウトになる間に、三塁走者・吉川尚が生還して勝ち越した。

 「今に始まったことではない」という早めの勝負手は、2点リードの6回。先頭の中島が7試合連続安打の二塁打を放つ。すかさず代走・立岡を送る。若林の右前打で、その立岡が快足を飛ばして間一髪で生還。試合中盤ながら、打撃好調のベテランに代走を送る采配も的中した。

 優勝マジックは1つ減って23。指揮官は「まだまだ語るに足らず」と、地に「足」をつけて前進する。

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