片岡篤史氏 阪神・糸井は進化のチャンス 配球読み、好機での勝負強さ見せろ!

[ 2020年9月30日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神7-3中日 ( 2020年9月29日    甲子園 )

<神・中(16)> 5回2死一塁、勝ち越し2ランを放ち笑顔で生還する糸井(撮影・大森 寛明)
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 【片岡篤史 視点】この日の決勝2ランはチームにとっても、糸井にとっても、すごく意味がある一打になった。今季ここまでの不振は故障した膝の状態が一因としてある。加えて、年齢を重ねると故障しやすくなるとともに、治りも遅くなる。本人の中では葛藤もあることだろう。

 ここで何を変えていくかが肝心。打ち方、バット、トレーニング方法など、いろいろあるが、これからの糸井には好機での勝負強さを求めたい。ここ一番の場面では相手の配球を読むなど、勝負強い打撃を見せてほしい。息が長い人は何かを変えていく。結果を残さないと次の人に取って代わられる世界だからだ。糸井も状況によって自分の打撃を変えていくことができれば、まだまだ活躍できる。

 糸井に続いた大山の中越えソロは見事だった。これで首位に1本差。新聞も騷ぐだろうが、ものすごくいいことだ。タイトル争いなんてプロでも、ごく一部の人にしか経験できない。その喜びを感じつつ、重圧も感じながらプレーしてほしい。

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