石川19年連続、現役最多172勝目!40代勝利は球団3人目 勝利消滅2度、10度目先発でつかんだ!

[ 2020年9月30日 20:56 ]

セ・リーグ   ヤクルト5―3DeNA ( 2020年9月30日    横浜 )

<D・ヤ>力投するヤクルト先発の石川(撮影・島崎忠彦)
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 開幕投手も務めたヤクルトの19年目左腕・石川雅規投手(40)が30日、DeNA戦(横浜)に先発登板。6回途中4安打2失点と好投して開幕から104日目、10度目の先発で待望の今季初勝利を挙げ、12勝で新人王に輝いた入団1年目の2002年から19年連続勝利をマークした。

 40代での勝利は新浦寿夫、木田優夫に続いて球団3人目。通算勝利は現役最多を更新する172勝目(168敗)で、目標の200勝にあと28勝とした。

 初回に山田哲の右犠飛で幸先良く先制した味方打線が3回には山田哲の2打席連続打点となる中前適時打と主砲・村上の左越え19号3ランで一挙4点を追加。序盤で大量5点の援護をもらった石川は3回、先頭の倉本にこの日最初の安打となる左前打を許すも続く上茶谷を投ゴロ併殺打に仕留め、4回、5回は3者凡退に抑えた。

 5―0で迎えた6回は先頭・倉本にこの試合2本目の安打となる中前打を打たれると、2死を取った後で梶谷左越え二塁打されて初失点。さらに続く神里にも中前打されて2点目を失うと、ここで降板となった。なお、石川をリリーフした2番手・梅野はソトを1球で二ゴロに仕留め、これを二塁手・山田哲がスライディングキャッチするファインプレー。その後もマクガフ、清水、石山がリードを守り、石川の今季初勝利を全員で後押しして勝ち取った。

 石川は6月19日に行われた中日との開幕戦(神宮)では5回3失点で勝利投手の権利を持って降板したがリリーフ陣が打ち込まれ、延長戦の末チームは7―9で敗戦。セ・リーグ初となる40代での開幕戦勝利は幻に。菅野との“開幕投手対決”となった6月26日の巨人戦(神宮)でも6回5安打1失点と好投し、4点リードした場面で降板したもののリリーフ陣が打ち込まれて勝利投手が消滅。7月3日のDeNA戦(神宮)では2点援護をもらって迎えた3回に一挙4点を失うなど4回途中9安打5失点、7月14日の阪神戦(甲子園)では5回7安打4失点で連敗を喫して翌15日に出場選手登録を抹消された。

 再登録され、42日ぶりに先発登板した8月25日の巨人戦(神宮)では5回で9安打されながらも2失点と粘投したが、2―2で降板して白星には手が届かず。9月1日の阪神戦(甲子園)も6回途中1失点と好投したが打線が無得点と援護なく、8日の広島戦(マツダ)は5回5安打4失点(自責2)、15日のDeNA戦(神宮)は4回5安打4失点、22日の中日戦(ナゴヤD)は6回4安打2失点。12球団の開幕投手でしんがりとなる“10度目の正直”で待望の白星をつかんだ。

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