国学院大・上出、初完封で東洋大斬り 視察8球団に猛烈アピール

[ 2020年9月30日 05:30 ]

東都大学野球 第2週第1日   国学院大7-0東洋大 ( 2020年9月29日    神宮 )

国学院大先発の上出(撮影・村上 大輔)
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 東都大学野球は1回戦3試合が行われた。プロ志望届を提出している国学院大の148キロ右腕・上出拓真(4年)が東洋大を5安打に封じ、リーグ戦初勝利を初完封で飾った。敗れた東洋大はエースでドラフト候補の村上頌樹投手(4年)の右前腕肉離れが判明し、戦列を離れた。亜大、立正大がそれぞれ勝ち、ともに通算2勝1敗。今季は2試合総当たり、合計勝利数で優勝を争う。

 気温がぐっと下がった冷たい空気よりも、突き刺さる視線を感じていた。どうだ、見てくれ。上出は猛然と腕を振り、ネット裏のスカウトへ見せつけるように完封勝利を挙げてみせた。

 「志望届を出して変な投球はできないと気を引き締めていった。直球とツーシームが良かった」

 球威を出すために、2年時に改良した大きなテークバック。最速148キロをマークした。札幌第一時代は16年センバツに出場。国学院大に進学後、昨春は救援でフル回転した。将来を見越し、昨年10月に右肘をクリーニング手術。復帰予定で開幕投手も任されるはずだった今春のリーグ戦は、コロナ禍で中止となった。アピールの場は激減。「焦りはあった」が「小さい頃からの夢。モヤモヤを残すのだけは嫌だ」とプロ志望届を提出した。今季開幕戦だった22日の駒大戦は戦略上の理由で先発しなかった。だが「考え直してもらえませんか」と指揮官に直談判するほど、秋にかけていた。

 視察した8球団の前での猛デモ。DeNA・欠端光則スカウトは「制球しづらそうなフォームだが、制球が良い。(指名の)チャンスはあるのでは」と評価。上出は「一安心だけど、まだ試合は続くので頑張りたい」。自らの夢へ大きな一歩を踏み出した。 (松井 いつき)

 ◆上出 拓真(かみで・たくま)1998年(平10)8月13日生まれ、北海道出身の22歳。小3から野球を始め、清田中では軟式野球部。札幌第一では1年夏からベンチ入り。国学院大では2年春からリーグ戦に出場。1メートル83、85キロ。右投げ右打ち。

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