鹿児島城西・八方「一秒一秒を全力で生きる」 亡き友への思い胸に聖地で力投&激走

[ 2020年8月12日 21:22 ]

高校野球交流試合   鹿児島城西1―3加藤学園 ( 2020年8月12日    甲子園 )

<高校球交流試合 加藤学園・鹿児島城西> 9回無死、左前打を放ち、ガッツポーズする鹿児島城西・八方 (撮影・平嶋理子)                                                            
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 鹿児島城西はエース右腕の八方悠介投手(3年)が先発した。

 2回はソフトバンク・千賀を参考にしたスプリットと直球を武器に3つのアウトを全て三振で取った。その後もスコアボードに0を並べたが、6回に先制の適時打を打たれると、8回には右中間にランニングホームランを打たれて降板。チームは敗れた。「狙って三振を取れた」と8三振には手応えをつかんだが、「勝てなかったので自分の責任もあると思いますし、エースとして最後の最後にほんとに結果を出せなかったのは悔しい」と話した。

 亡き友に勝利を届けたかった。コロナ禍で練習ができなくなり実家に戻ったとき、八方は一冊の本を手に取った。小学校時代の友人で中学1年時に白血病で他界した金高尚矢さんの両親が書いた本だった。一緒にバスケットボールをして遊んだスポーツ仲間だった。「自分は好きなことをやれる立場なので。一日一日、一秒一秒を全力で生きていこう」。自粛で腐りそうになった心に火が付いた。

 「尚矢の分まで頑張ろうと決めていました。最後まであきらめないと」。その気持ちで打席に立った9回は先頭で左前に安打。1死から代打・砂川侑弥(3年)の左翼線二塁打で一塁から三塁まで激走。一度は止まったが、左翼手がファンブルした隙に生還しガッツポーズした。「1点取ったときも全力で走った。何事も全力でできた。そのところは後悔というのはないです」と涙はなかった。

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