阪神・近本 V字回復の“秘密” 不調時より構えを低く

[ 2020年8月12日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神9-2DeNA ( 2020年8月11日    横浜スタジアム )

阪神・近本の打撃フォーム比較 6月30日(左)と8月11日
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 苦しかったこれまでとは一変。阪神・近本のバットがまるで打ち出の小づちのように、「振ればヒット」状態に突入している。7日の広島戦以来、4試合ぶり今季5度目の猛打賞。大勝に貢献した。

 「塁に出て還ってくることが自分の仕事。今日はそれができて良かったです」

 いきなり井納の出はなをくじいた。初回先頭で、カウント1―1からの低めスライダーを右中間二塁打にしてチャンスメーク。サンズの犠飛で、先制のホームに生還した。

 切り込み隊長の役割を果たすと、今度は3―1の7回だ。1死走者なしでエスコバーから一塁線を破る三塁打を放ち、サンズの打席間の捕逸でリードを広げるホームイン。仕上げは9回。無死一、二塁からセーフティーバントで好機を広げ、一挙5得点を演出した。

 すさまじい“V字回復”だ。7月25日まで1割台だった打率を・280まで引き上げた。8月は圧巻で、42打数18安打の同・429、全10試合で安打を記録。猛打賞は早くも3度目だ。不調時よりもすこし低い位置にバットを構え、リラックスした体勢で投手と向き合う打撃フォームが、功を奏している。

 矢野監督からは「チカの足も生きた。点がなかなか取れなかった中で、後半ちょっと動きが出たのでね」と称えられ、井上打撃コーチからは「今日のような仕事はこれからも必要不可欠です」とキーマンに指命された。

 2年目のジンクスに「調子が悪い時は必ず来る。その時期がいつなのかは重要ではない」という持論を持つ。一喜一憂しない不動心で、着実にパフォーマンスを上げてきた。 (巻木 周平)

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