中京大中京・高橋宏は“155キロ宣言” 早まる進化のスピード 誰が「怪物」の系譜を受け継ぐのか

[ 2020年8月12日 10:02 ]

2020年甲子園高校野球交流試合   智弁学園―中京大中京 ( 2020年8月12日    甲子園 )

<高校野球交流試合 中京大中京・智弁学園>中京大中京・先発の高橋(撮影・北條 貴史)
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 中京大中京の高橋宏斗投手(3年)が12日の智弁学園戦のマウンドに立った。「甲子園で155キロを出す」と宣言して臨んだ試合。もはや、150キロというものは、剛球投手の称号ではなくなった。大谷翔平投手(現エンゼルス)が花巻東時代に160キロを記録してから、150キロを出す高校生も「数年に1人」ではなく「毎年2~3人」という状況となった。

 ウエートトレーニングが浸透し、全国の学校に器具が行き渡っただけではない。動画で様々なプロも実践するトレーニング方法も簡単に手に入る。ただ、そういった考えは5年、10年前の発想のようだ。高橋宏斗は100球投げても150キロを投げられる馬力がある。1日の食事は補食も含めて10食と聞いて驚いた。ひと冬越えて体重は7~8キロ増えたという。それもトレーニングを重ねた上でだ。

 そして、体重増によるパワーを伝える技術は動画から学んでいる。愛知県瀬戸市の自宅から通学中は主に野球の動画でソフトバンク・千賀の三塁方向を見ることでしっかりと軸足となる右足で立ち、パワーをためることを参考にした。スマートフォンの通信代がかかるのが「ちょっとした悩み」と話すが、これぞ令和の時代の怪物候補。時代の急速な進化に、高校球児もついていっている。

 20年数年前。松坂大輔(現西武)が横浜高で甲子園での春夏連覇を果たして「平成の怪物」となった。時代は変わり、今年プロ入りしたロッテのドラフト1位の佐々木朗希、ヤクルトのドラフト1位の奥川恭伸も「令和の怪物」と言われる候補である。誰が「怪物」の系譜を受け継ぐのか。安易に「時代で1人」と決められないくらい、進化のスピードは速まっている。(記者コラム・倉橋 憲史)

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