慶大ドラフト候補木沢 最速152キロで16K快投!8球団スカウト高評価「スピード、球の強さが魅力」

[ 2020年8月12日 15:44 ]

東京六大学・春季リーグ戦第3日   慶大6―4立大 ( 2020年8月12日    神宮 )

<六大学野球 立大・慶大>7回2死二塁のピンチに小沢を空振り三振に斬り、雄たけびを上げる慶大・木沢(撮影・西川祐介)
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 今秋のドラフト上位候補・木沢尚文(4年、慶応)が今春リーグ戦初登板で「K」の文字を積み上げた。

 最速152キロの直球とカットボール、スプリットを武器に奪三振ラッシュだ。初回に2三振を稼ぐと2回1死から5連続K。4回に毎回三振こそ途絶えたが5、6、7回も順調に数を伸ばした。8回に三振振り逃げから無死一、三塁のピンチを招き降板。それでも7回0/3、4安打4失点(自責2)16三振で先発の役割を果たした。

 「真っ直ぐを意識させてから、変化球を決め球に使えた」。高校時代から投げてきたスプリットが練習自粛期間中の投げ込みで精度アップ。「以前は外に曲げる意識ばかりあったけど…。今はタテに落とす感じ。カットボールと対(つい)になって(打者が)真っ直ぐと錯覚するのでは」。真夏のマウンドを意識し、走り込み量も増やし、本番に臨んだ。

 スタンドでは8球団のスカウト陣が視察。巨人・脇谷亮太スカウトは「スピード、球の強さが魅力。立ち上がりこそ球が高かったけど、しっかり修正してきた」と評価すれば、DeNA・八馬幹典スカウトも「直球、変化球とうまく使い分けていた。中盤からは特によかった」と話した。

 2季連続優勝を目指すチームは1戦総当たりの春季リーグも2連勝でトップタイに浮上。「残り3試合とも投げる準備をしたい」。木沢がエースとしての自覚を強調した。

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