「鎌倉殿の13人」政子は東大寺の大仏様似?“稀代の悪女”イメージ刷新!小池栄子がチャーミングに体現

[ 2022年11月20日 06:00 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第43話。藤原兼子(シルビア・グラブ)に“東大寺の大仏様似”と言われる政子(小池栄子・右)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は20日、第44話「審判の日」が放送される。前回第43話(11月13日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は大河出演8作目にして初主演に挑んだ。

 第43話は「資格と死角」。3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)の後継者を京から迎えることになり、政子(小池栄子)と北条時房(瀬戸康史)が上洛。政子は藤原兼子(シルビア・グラブ)との談判に臨んだ。

 大江広元(栗原英雄)は出発前の政子に「(実の子同然の頼仁)親王様が鎌倉殿になられるというのは、兼子様にとっても願ってもないこと。そこをうまくくすぐる。談判をうまく運ぶコツにございます」と助言。それに従い、政子は兼子に「そういえば、帝は頼仁様の兄上にあたられるのですね」「確か、帝のお后が御子を宿しておられるとうかがいました。ということは、頼仁様が次の帝になられることは…。何ともったいないことでございましょう。ならば代わりに鎌倉殿になっていただけたら、これほどうれしいことはござません。そうなった暁には、兼子様は我らにとっても、何よりも大事なお方となります。鎌倉挙げて、最高の礼を尽くしたいと考えております」。心をつかむことに成功した。

 兼子「京では、あなたのことをとやかく言う者がおるのよ。稀代の悪女とか。きっと、鬼のような面倒に違いないって。でもわたくしは言ったんですよ。政子殿には政子殿の考え、立場があったに違いないと。(近寄り、まじまじと顔を見つめ)どこが鬼ですか。むしろ、東大寺の大仏様に似ておられるわ」

 政子「ありがとうございます」

 兼子「政子殿は、こっち(お酒)は、いける方?」

 政子「ほんの嗜むほど」

 兼子「では、お近づきのしるしに、いかがですか」

 政子「是非」

 兼子「持ってまいれ」

 2人は意気投合。10月9日のトーク特番「鎌倉殿の13人 応援感謝!ウラ話トークSP~そしてクライマックスへ~」に登場した三谷氏が「その都度その都度、彼女は必死だったし、母として妻としての選択をしていっただけであって、結果的に悪女の烙印を押されてしまったのかもしれないけども、僕にはどうしても悪女に見えないんです」と語った通り、兼子の台詞を通して“日本三大悪女”(足利義政の正室・日野富子、豊臣秀吉の側室・淀殿)に数えられるイメージを“否定”した。

 SNS上には「政子の“稀代の悪女”評をここで持ってくるのか」「政子のこと、どこが悪女なんだ?って思ってしまってるのが、三谷脚本にまんまと乗せられてるじゃん」「政子を小池栄子さんが演ると聞いた時は『どーせ悪女にするんでしょ』と思ったけど、こんなに魅力的なキャラになるなんて」「今まで“稀代の悪女”と呼ばれてきた政子が、回を増すごとにどんどん強く賢くチャーミングな女性に。北条政子のイメージを刷新してくれた三谷幸喜という脚本家と小池栄子という俳優に感謝しかない」「兼子は会ったことないから知らないのかもしれないが、東大寺の大仏のようなのは政子ではなく比企能員(佐藤二朗、『勇者ヨシヒコ』の仏役)なんだよ」などの声が続出。反響を呼んだ。

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