新庄日本ハムが「再生工場」に 阪神とのトレードで獲得の江越を「化けさせたい」

[ 2022年10月20日 06:00 ]

スカウト会議を終え、取材に応じる日本ハム・新庄監督
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 日本ハム・新庄監督が恩師の故野村克也氏ばりの「再生工場」へ自信をのぞかせた。都内で行われたスカウト会議に参加後、18日に成立した阪神との2対2の交換トレードについて言及。選手の能力を試した今季の「トライアウト」を終え、来季は固定メンバーで戦う方針の指揮官は、加入2選手に「キャンプ、オープン戦で固定メンバーに入る可能性がある」と期待した。

 球界トップクラスの身体能力を誇りながら、課題の打撃が克服できずにいる江越について「噂によると僕と同じくらいの守備力やスピードを持っている」とし「今までの打撃は全て捨ててもらって、僕が言う打撃を付きっきりで教えて化けさせたい。それだけの身体能力がある」とマンツーマンで打撃改造に取り組む考えだ。最速161キロ右腕の斎藤については「何で1軍で活躍できないかを僕が判断して“ここだ”というのが多分出てくる。後はメンタル的な問題。どういうふうに踊るように投げさせるかというのはテーマに置いている」とこちらも再生に意欲を示した。

 阪神に移る渡辺、高浜についても「化けてくれたら戻す」と冗談めかしつつ「(阪神の監督に就任した)岡田さんが決まる前から、僕がトレードを成立させたいと何カ月も前から言っていた。お互い良いトレードになった」とにんまりだった。(東尾 洋樹)

 ≪日本ハム・新庄監督「FAに関しては止められない」 自身も阪神からFA権行使の過去≫19日に都内でスカウト会議に出席した日本ハム・新庄監督がFA市場について言及した。海外FA権を行使する方針を固めた近藤の名前こそ出さなかったが、自身もFA権を行使して阪神からメッツへ移籍しただけに「FAに関してはこっちから止められない。彼たちの人生なので。(自身も)“放っておけ、俺の人生”で出たので、ある意味それが本当に良かったと今は思う」と体験談を交えて語った。来季の構想についても「頭の中で半分くらい固定メンバーは決まっている。後はFAの動き」と話した。

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2022年10月20日のニュース