高松商・浅野翔吾「まねしたい」1m71でプロへ 1m75で通算247発の阪神・岡田監督のように

[ 2022年10月20日 06:00 ]

ドラフトが行われる10月20日の日付けを指さす浅野(撮影・岸 良祐) 
Photo By スポニチ

 高松商・浅野翔吾はドラフト会議を翌日に控えた19日、香川県高松市の同校グラウンドで報道陣に対応し、当日を心待ちにする心境を明かした。

 「今日、学校行っている間は楽しみというか、早く来てほしいなという思いはあった。(不安よりも)ちょっと楽しみの方がある」

 緊張よりも、高揚感が増してきているようだった。既に巨人が1位指名を公表しており、阪神の1位候補にも挙がる。“伝統の一戦”として競い合い、プロ野球でも長い歴史を誇る両球団からの高評価に「とても光栄」と感謝し、「阪神はファンが熱い、本当に応援がすごいというイメージがあって、ジャイアンツは球界を代表する選手が多いというイメージ」と抱く印象を明かした。

 1メートル71、86キロで挑むプロの世界。猛虎の新指揮官は目指す姿でもあった。「(阪神)岡田監督も身長があまり大きくないのに、ホームランを打って活躍していたので、僕もまねしたい。走攻守でバランスの取れた選手を目指したい」。1メートル75でも通算247本塁打した岡田監督の現役時代に重ね合わせ、プロでの飛躍を見据えた。

 高校通算68本塁打を誇り、今夏の甲子園大会では10打数7安打、3本塁打、6打点。木製バットで挑んだU18W杯でも打率・333を残し、今秋ドラフトの目玉に躍り出た。「神社に行って、無事に指名されるようにお願いをしてから学校に行きます」。良縁を信じ、運命の瞬間を待っていた。 (長谷川 凡記)

 ◇浅野 翔吾(あさの・しょうご)2004年(平16)11月24日生まれ、香川県出身の17歳。屋島小3年から野球を始め、屋島中では軟式野球部に所属して3年時に全国大会8強。U15日本代表に選出。高松商では1年夏の県独自大会から出場し、2、3年夏に甲子園出場。50メートル5秒9、遠投110メートル。1メートル71、86キロ。右投げ両打ち(左は下手投げなど変則投手時)。

 ○…阪神と巨人が1位指名で競合すれば20年の佐藤輝明(近大)以来2年ぶり8度目。過去阪神の交渉権獲得は66年1次の江夏豊(大阪学院)と20年佐藤輝の2度で、巨人は92年松井秀喜(星稜)の1度。阪神が高校生外野手を1位指名すれば07年高校生ドラフトの中田翔(大阪桐蔭→日)、18年藤原恭大(大阪桐蔭→ロ)に続く4年ぶり3度目。交渉権獲得なら初めて。

続きを表示

2022年10月20日のニュース