【ドラフト会議】日本ハム2位は富士大・金村 完成度高い最速150キロ右腕

[ 2022年10月20日 17:56 ]

富士大・金村
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 プロ野球のドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、日本ハムはドラフト2位で富士大・金村尚真投手(22)を指名し、交渉権を獲得した。

 生まれ故郷の沖縄から岡山、岩手で実力を磨き、ついに憧れの最高峰の舞台にたどり着いた。ガッシリとした体格から投じる最速150キロ直球が最大の武器だが、決して力でねじ伏せるタイプではない。独特なテークバックから100キロに満たないカーブ、切れ味鋭いスライダー、スプリット、チェンジアップ、ツーシームなど多彩な変化球を丁寧に配球。カウントを整えながら打者と勝負する。試合をつくる能力は大学球界屈指と言っていい。

 実力を全国的に示したのは今年6月の全国大学野球選手権大会だった。強豪・大商大との1回戦に先発し、10回7安打2失点。タイブレークの末に1―2で初戦敗退となったが、プロのスカウトの評価をもう一段上げるに十分な122球の熱投だった。

 昨春の北東北大学リーグで完全試合を達成し、今春リーグ戦では4勝0敗、防御率1・36と他チームを圧倒。今秋は最優秀防御率賞と優秀選手賞に輝いた。右肩上がりで実力を伸ばし、プロの世界の入り口までたどり着いた。

 ◇金村 尚真(かねむら・しょうま)2000年(平12)8月29日生まれ、沖縄県豊見城市出身の21歳。上田小3年時に豊見城ジュニアで野球を始める。豊見城中では軟式野球部に所属し、侍ジャパンU15に選出。岡山学芸館では甲子園出場なし。富士大では1年春からベンチ入り。50メートル6秒5、遠投120メートル。1メートル76、83キロ。右投げ右打ち。

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