【ドラフト会議】阪神「北の国から」戦略! 56年ぶり道内高校生獲得へ、2位で東海大札幌・門別を指名

[ 2022年10月20日 18:25 ]

東海大札幌・門別啓人

 プロ野球のドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、阪神・岡田彰布新監督(64)が、巨人と2球団が競合した高松商(香川)・浅野翔吾外野手(17)の入札抽選で、当たりクジをつかめなかった。阪神はその後、外れ1位で中大・森下翔太外野手(22)を指名し、交渉権を獲得した。

 2位以下にも特色が出た。阪神は「右打ちの野手」と「左腕」が2大補強ポイントで、2位には東海大札幌のサウスポー・門別啓人を指名。ドラフトで道内の高校生を獲得すれば、球団では66年釧路江南の平山英雄投手以来56年ぶりで、岡田新体制として注目を集めていたドラフト戦略「北の国から」が実現した。阪神は他にも、知内(しりうち)の左腕・坂本拓己、苫小牧中央の斉藤優汰を上位候補として検討していた。

 門別は1メートル82の上背から、しなやかな腕の振りで、最速150キロを誇る。武器は右打者への内角直球。制球力もあり、高い奪三振率で「北のドクターK」の異名を取る。プロ志望届提出時に「160キロ以上投げたい」と宣言していた逸材だ。

 阪神は湯浅、浜地、西純ら若手が次々と育っている。今季は12球団で最も防御率が良かったが、さらに次世代の柱をつくるべく、18歳左腕を指名した。

 ◇門別 啓人(もんべつ・けいと)2004年(平16)7月10日生まれ、北海道日高町出身の18歳。日高富川小1年で、富川野球スポーツ少年団で野球を始め、小6でファイターズジュニアに選ばれた。日高富川中では軟式野球部。東海大札幌では1年秋からベンチ入り。変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップ。1メートル82、85キロ。左投げ左打ち。

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