【ドラフト会議】ヤクルト4位・坂本拓己 驚きの離島生活とは…奥尻島から46年ぶり2人目「ここが原点」

[ 2022年10月20日 20:53 ]

ドラフト会議で4位指名され、部員に支えられながらヤクルトを掲げる坂本
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 プロ野球ドラフト候補たちの知られざるエピソードを紹介するTBS「速報ドラフト会議 THE運命の1日」(後7・00)が20日に放送され、ヤクルトに4位指名された知内(北海道)の147キロ左腕・坂本拓己投手(18)の驚きの離島生活が明かされた。

 人口およそ2400人、自然豊かな奥尻島からプロ通算165勝を挙げた佐藤義則氏に続き、46年ぶり2人目のプロ野球選手誕生なるか注目された坂本は現在、島を離れ北海道の高校で寮生活中で「自分にとって奥尻島は原点。ここで育ってきたから今があるのかなと思う」と語った。

 本土と島を繋ぐフェリーは1日1便で片道2時間と交通便が悪く「夏休みと冬休みしか帰れなかった」と、高校に入学してからはあまり実家に帰れてなかったと答えた。

 奥尻島では1軒だけあるというコンビニまでは歩いて3時間半。タクシーは島に1台、バスは1日10便とあって島での移動は歩きが中心というのが常識だと紹介された。坂本は「奥尻にいる時は家で遊ぶとかじゃなくて、ずっと外にいて野球するか走ることしかしなかった。自然の中で育ったのでここまでこれたのかなと」と強靭な足腰を手に入れた要因を明かした。

 加えて島ならではのビックリの野球事情も。試合は主に土曜に本土で行われるので、金曜の授業終わりにフェリーに乗って遠征。片道2時間以上かけて移動し、1日1便しかないため帰りのフェリーの時間も気にしながら戦わなければならなかったという。

 さらに島内の試合では、子供たちと大人のおじさん達が戦う異様な光景が。小、中学校とも1チームしかなく、練習試合の相手が見つからないため地域の方々に強力してもらっているという。

 そんな島民からの期待を集める坂本は、ヤクルトに4位で指名。会見では「46年ぶりということで、奥尻から出たら2人目になるんですけど、今まで奥尻で育ってきて色々な人に支えてもらったので、これからはしっかりと自分が島の方々に恩返しできたらいいと思います」と抱負を語った。

 スタジオの野球解説者・古田敦也氏は「お母さんは先ほどね、プロ行って食事大丈夫かなと言ってましたけど、ヤクルトにはいっぱい食べるものありますからね。ヤクルトも飲み放題ですし、安心して下さい」と笑いを誘うコメント。

 お笑いコンビ「アンガールズ」の田中卓志も「対戦相手のおじさん達も喜んでるんじゃないですかね」と祝福した。

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2022年10月20日のニュース