【菊池雄星と一問一答①】ドジャースは「本当に抜け目のない打線。点の取り方、勝ち方を知っている」

[ 2024年4月28日 09:00 ]

インターリーグ   ブルージェイズ2―4ドジャース ( 2024年4月27日    トロント )

試合後、取材を受けるブルージェイズ・菊池(撮影・笹田 幸嗣通信員)
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 ブルージェイズ・菊池雄星投手(32)が、27日(日本時間28日)に本拠地トロントで行われたドジャース戦に先発したが、6回9安打4失点で今季2敗目(2勝)を喫した。

 注目された花巻東の後輩・大谷翔平投手(29)との今季初対決は二ゴロだったが、2回の第2打席で右前適時打を浴びた。3打席目は空振り三振に仕留めた。

 2回にはテーラーの適時打に続いて、大谷には2死一、三塁から右前適時打を許して3失点目。大谷に投じた98.2マイル(約158.0キロ)は菊池にとって今季最速だったが、大谷が自己最速となる119.2マイル(約191.8キロ)の強烈な打球ではじき返し、打ち取ることはできなかった。4回にはベッツに適時打を浴びて4失点目。5、6回と3者凡退に抑えて何とか試合はつくったが、打線の援護なく、勝利投手の権利は得られず、3勝目はお預けとなった。菊池の今季の成績はこれで6試合に登板し、2勝2敗、防御率2・94となった。

 昨年4月9日には大谷が2打席目に左中間本塁打を放つなど、これまでの通算は20打数6安打の打率・300、3本塁打4打点と大谷に軍配が上がっていたが、この日も完璧には抑えられなかった。

 菊池との一問一答は以下の通り。

――ドジャース打線はどうだった?
「レベルの高い打線でした。特にスライダーが決めきれずにうまく打たれたかなという感じでした」

――大谷との対戦については。
「ランナーを置いてる打席が多かったので難しい対戦になりましたけど、毎年、毎年レベルアップしています。長打だけ打たれないようにという配球をしていまし。打たれましたし、僕も一番速い球を投げたのかな。今年。彼もものすごく速い打球を打ちました。悪くないボールだったと思いますけど、彼が上回ったと思います」

――5連敗で攻撃陣が低調だ。
「タイミングだと思います。みんないいときも悪い時も経験しているベテランが多いですから、1年間戦っていればそういう時期もあるし、今がたまたまそういうタイミング。連敗中で先制点を与えたくなかった。そこが僕自身できなくて流れをつかみきれなかった」

――今日はどのように捉えている?
「ボール自体は凄く良かったですし、いいバトルができたなと思いますけど、2死からの失点とか。打たれたのは仕方ないけど、もう少し配球含めて厳しく投げられればよかった、工夫できたと思います」

――追い込んでからの変化球を決めきれなかった?
「そうですね。特にスライダーが立ち上がりに甘く入ってピンチを広げたのがあったので、もう少しカーブをうまく使えたらと思った。今日は終始スライダーを決めきれなかった」

――タレント揃いだが、つないでくる嫌らしいドジャース打線の印象について?
「勝つチームだなという感じですね。走塁の意識だったり、バントも含めて本当に抜け目のない打線。点の取り方、勝ち方を知っているなと感じました。そういう意味でプラスを考えるとすれば6回までいけたというところは。4点取られましたけど、6回まで試合をなんとかつくれたことはプラスに捉えたいと思います」

――日本のファンも対決を楽しみにしていた
「僕も楽しみでした。1年に1回しか対戦できないですからね、今年は。インコースの悪くないボールで思い切り腕を振ったボールでしたけど、投げた瞬間にライト前にいって打球が見えなかった。本当にパワーも確実性も含め、毎年どんどんレベルアップする。僕もそれに負けないように、対戦を楽しみにしながらどうやったら抑えられるんだろうと日々考えながらやっている」

――自己最速のボールを大谷の自己最速で打ち返された
「持っていかれたなという感じでしたね」

――大谷との力の勝負は楽しかった。
「ストレートで押せている感じはあったので、もう1球、2ストライク追い込んでから押し込みたかったですけど、彼のスイングスピード、技術も含めて上にいかれた」

――大谷を空振り三振にとったカーブは素晴らしかった
「ストレート、スライダーが多かったですから、カーブを使いながら最後なんとか三振取れてひとまずは。ランナーいる場面の対戦だったので、すごい神経を使いながらになりましたけど。左右問わずナンバー1のバッターに確実になっていると思う。そういうバッターと対戦できるのは僕自身のレベルアップにつながるし、本当に幸せなことだなと思います」

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