【ドラフト会議】ソフトBが大島・大野稼頭央を4位指名 西武松井監督ファンの父命名 離島の高校から快挙

[ 2022年10月20日 18:30 ]

大島・大野稼頭央投手
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 プロ野球ドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、ソフトバンクが大島(鹿児島)の大野稼頭央投手(18)を4位で指名した。

 細身ながら最速146キロを軸に、多彩な変化球を操る左腕。2年秋の九州大会で興南(沖縄)を完封して一躍注目を浴びた。今春選抜では明秀学園日立に1回戦で敗れたが、夏の鹿児島大会では全6試合を投げるタフさを見せて準優勝した。離島・奄美大島に位置する同校。かつて奄美大島出身で県外に進んだ選手のドラフト指名はあったが、同校からは初のプロ野球選手誕生となった。

 「稼頭央」の名前は西武・松井稼頭央(現監督)の大ファンだった父・裕基さんが名付けた。同名の球児がいることを知った当時の松井ヘッドコーチは「めっちゃうれしいです。ファンだったお父様が息子さんに名前を付けてくださって」と喜び、投手、中堅、1番をこなす姿に「どこでも守れる身体能力の高い子なんだなと思っていました。甲子園に出ると知って、テレビで見られることを楽しみにしていた」とニュースで活躍を気にかけていた。

 昨年は奄美大島出身の神村学園・泰(たい)が楽天から4位で指名。2年連続でプロ野球選手の誕生となった。

 ◇離島出身の主なプロ野球選手 過去には北海道・奥尻島出身で元阪急、オリックスの佐藤義則、鹿児島・喜界島出身で元広島の高橋英樹、長崎・壱岐島出身で元ヤクルトの酒井圭一ら。現役ではソフトバンク・嘉弥真、西武・平良、中日で現役引退を表明した大嶺祐太が沖縄・石垣島、阪神・近本、オリックス・村西、西武・増田が兵庫・淡路島、日本ハム・清水優心が山口・周防大島、巨人・菊地が新潟・佐渡島の出身。

 ◇大野 稼頭央(おおの・かずお) 2004年8月6日、鹿児島県奄美市生まれの18歳。小1からソフトボールを始め、龍南中野球部でプレー。大島高進学後は1年秋からエース。3年春の選抜出場。1メートル75、65キロ。左投げ左打ち。

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2022年10月20日のニュース