【ドラフト会議】ロッテが日本通運・高野脩を4位指名 最速149キロ大型左腕、圧巻のダイナミック投法

[ 2022年10月20日 18:24 ]

日本通運・高野脩汰
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 プロ野球のドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、ロッテはドラフト4位で日本通運の高野脩汰(24)を単独指名、交渉権を獲得した。

 1メートル83の長身を活かしたダイナミックな投球フォームは圧巻だ。巨人、レッドソックスなどで活躍した岡島秀樹をほうふつさせる躍動感。生まれ持った背筋の強さを存分に活かし、体ごと打者に向かっていき、上から叩きつける独特なスタイルで見る者を魅了する。

 出雲商(島根)を経て、関大に入学。チームが4季ぶりのリーグ制覇を果たした3年秋には最優秀選手、最優秀投手、ベストナインの3冠を獲得した。注目されながら、2020年にプロ志望届を提出もまさかの指名漏れ。悔しい気持ちはあったが、「全然プロに勝負できるようなものじゃなかった」と冷静に分析した。

 卒業後は社会人野球の強豪・日本通運の門を叩いた。1年目から主軸として、先発だけではなくリリーフとしても活躍。今年4月のJABA四国大会(高知FD戦)では1失点で完投し、優勝に大きく貢献した。7月の都市対抗では初戦(宮崎梅田学園戦)にリリーフとして登板。初の大舞台で求められた役割を全うした。

 最初は自分にとって異次元だった夢の場所は、いつしか絶対に行きたい――。「目指す場所」へと変わった。トレーニングと食事量を増やしたことで入社当時は76キロだった体重も、今では約10キロ増。投球の幅を広げることにも着手し、直球、変化球の質を高めた。直球では内外角を、スライダーではカウント球、決め球を投げ分けられるようになったことは大きな自信につながった。

 やっとたどり着いたプロの世界。まだまだ伸びしろのある24歳は、球界を代表するエースへ成長を遂げる。

 ◇高野 脩汰(たかの・しゅうた)1998年(平10)8月13日生まれ、島根県出雲市出身の24歳。6歳で野球を始める。出雲商では2年夏の県大会4強が最高成績。最速149キロ。球種はストレート、スライダー、フォーク、カーブ。1メートル83、87キロ。左投げ左打ち。

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