【ドラフト会議】ロッテが専大・菊地吏を1位指名 先発&救援こなせる最速152キロ右腕

[ 2022年10月20日 17:34 ]

専大・菊地吏玖
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 プロ野球のドラフト会議が20日、都内のホテルで行われ、ロッテはドラフト1位で専大・菊地吏玖投手(22)を指名、交渉権を獲得した。

 ケガとの戦いだった。高校1年生で右肩痛、大学1年生の時には右肘痛に悩まされた。「腕で頑張ってしまうというか、上体を使って投げようとしてしまっていた」と原因を自己分析。その後はウエートトレーニングなどで下半身を鍛えることに加え、股関節などの柔軟にも力を入れた。入学時は硬かった体も、毎日2時間のストレッチの効果もあり、今では180度開脚して胸が地面に着くまでになった。

 ケガも完治し、2年秋に2部リーグ戦でデビュー。以降はエース格としてチームを支えた。下半身主導の力感のないフォームから、最速152キロの剛速球を投げ込み、ツーシームなどの変化球の精度も高い。今年7月には侍ジャパン大学日本代表のメンバーとしてオランダでの「ハーレムベースボールウィーク」に出場。先発と救援で3試合に登板し、計8回無失点と安定した投球を見せた。

 そして最後のアピールの場となる秋季リーグ戦では、全12球団のプロスカウトが集結した初戦で立正大を相手に4安打完封。国士舘大戦では7安打2失点完投と崩れない投球も披露。拓大戦では再び5安打完封するなど5試合を投げ4勝1敗、防御率0・63(20日現在)と圧巻の成績を残している。

 「2部の中で圧倒的な成績を収めないと1部でも通用しない」と語っていた菊地吏。見事有言実行を果たし、目標だったドラフト1位指名を勝ち取った。

 ◇菊地 吏玖(きくち・りく)2000年(平12)6月13日生まれ、北海道苫小牧市出身の22歳。拓勇小2年時に拓勇ファイターズで野球を始め、青翔中時代は苫小牧中央ベースボールクラブに所属。札幌大谷では1年春からベンチ入りし、甲子園出場はなし。専大では2年秋の2部リーグ戦でデビュー。1メートル83、93キロ。右投げ左打ち。

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