【ドラフト会議】日本ハム、山口アタル“逆輸入”の舞台裏明かす 「ずぬけていた」一芸に懸けた

[ 2022年10月20日 21:55 ]

日本ハム育成3位・山口アタル(球団提供)
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 日本ハムが無名の隠し玉を指名した。20日、ドラフト会議で米テキサス大タイラー校の山口アタル外野手(23)を育成3位で指名。カナダ出身で日本でのプレー経験はなく、入団テストを受けての“逆輸入選手”となった。

 本指名6選手、育成指名4選手の計10人でドラフトを終えた日本ハム・大渕隆GM補佐兼スカウト部長は、ドラフト3位で指名した加藤と、育成3位で指名した山口の“逆輸入コンビ”の国籍の仕組みや手続きについて「我々も確認して、対象選手ということは確認して指名した。国籍とかそういうことではなく、対象選手と確認して指名したということです」と説明。

 隠し玉指名となった山口はどうやって見つけたかについては「テストを行って、そこに参加した選手の中から選んだという形です」とした。そして、テストに呼んだ理由や評価している点は「スイングの強さ、速さ。それはずぬけていたので、獲得したいと」と言葉に力を込めた。一芸に懸けたのかの問いには「そうですね」と自信の表情を浮かべていた。

 指名を受けた山口は「今後は早く支配下登録となり、1軍でプレーできるよう頑張ります。ファンの方が盛り上がって応援してもらえるような選手になりたいです」と意気込みを語った。

 カナダ出身の山口は日本人の父、カナダ人の母を持つ。12年のリトルリーグ世界選手権ではカナダ代表に選ばれ、対戦機会はなかったが、東京北砂リトルの一員として清宮が出場していた。

 カナダ・ブリタニア高、コルビー短大では投手、外野手として活躍。身長1メートル79、体重89キロで、140キロ後半の力強い速球を投じ、外野手としても高いセンスを誇る右腕。3カ月前にトミー・ジョン手術を受けたこともあり、外野手での指名となったが、今後は二刀流としての起用にも期待がかかる。

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