ダルビッシュ 血染めの7回2失点力投も無援…パドレス手痛い黒星発進

[ 2022年10月20日 02:30 ]

ナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦   パドレス0―2フィリーズ ( 2022年10月18日    サンディエゴ )

<パドレス・フィリーズ>7回、汗を拭うパドレスのダルビッシュ(AP)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(36)は18日(日本時間19日)、フィリーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第1戦に先発し、0―2で先勝を許し敗戦投手になった。アクシデントでユニホームを血で染めながら、7回3安打2失点でハイクオリティースタート(7回以上、2自責点以下)の力投だったが、1安打零敗と援護がなかった。

 まだ序盤の2回だった。ダルビッシュが投球の際に、左足スパイクのかかと部分が右膝上部に当たった。白いユニホームのズボンが血で赤く染まった。7日のワイルドカードシリーズ第1戦でも、硬いマウンドにこすることで、右足親指のマメをつぶして流血しながら白星発進に導いていた。再び「血染め」の力投で7回3安打2失点と先発の役割は十分に果たしたが、打線が完璧に封じ込まれた。

 最速96.6マイル(約155キロ)で速球系が走り「凄く良かったは良かった。相手の裏をかき、いいところに投げられた」という。奪った7三振のうち、6個が速球系での見逃し三振。だが、2本のソロ本塁打が致命傷となった。4回、昨季ナ・リーグMVPのハーパーに外角ツーシームを、逆方向の左翼席へ運ばれた。「0―1のままなら、みんなの気持ちも違った。ちょっとチームが沈んだ」と悔しがったのは6回。シュワバーの右越えソロで追加点を許した。

 今ポストシーズンは3試合目で初黒星となり、手痛い黒星発進。今後は中3日で第4戦での特攻先発も辞さない構えだ。「もう36歳。いつ体が壊れて引退しても大丈夫と思って投げている。チームのために準備したい」と決意をにじませた。(笹田幸嗣通信員)

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2022年10月20日のニュース