九産大連勝!逆転春V7 前日完投の渡辺翔「アドレナリン全開」締めた

[ 2021年5月18日 09:29 ]

福岡六大学野球春季リーグ   九産大4―1九共大 ( 2021年5月17日    福工大 )

<九産大・九共大>喜びを爆発させる九産大ナイン
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 2回戦2試合が行われ、九産大が九共大に4―1で勝ち、春季リーグ戦7連覇を達成した(昨年春は新型コロナウイルスの影響で中止)。6月7日開幕の全日本大学野球選手権に出場する。優勝は4季連続で、春秋通算では43度目。勝ち点で並び、勝率で九産大が上回った。前日16日に完投した最速151キロ右腕、渡辺翔太投手(3年)が6回から2番手で登板し、4回2安打無失点で胴上げ投手になった。 

 
 春7連覇の重圧から解放された九産大ナインは、一目散にマウンド付近に集まって喜びを爆発させた。中心でもみくちゃになった渡辺翔はさわやかな表情だった。

 「めっちゃうれしかったです。優勝や…と思いました」

 勝った方が優勝の大一番。前日に完投した渡辺翔は3―1で2点リードの6回から2番手で登板した。「アドレナリン全開です」と1メートル82の長身から投げ込む力強い直球を中心に、腕を振って2安打投球。9回2死では北九州時代の1学年後輩の荒牧を「自分の中で今日のベストボール」と直球で右飛に抑え、胴上げ投手になった。

 チームは昨秋の主戦だった岩田将(阪神)、船越(日本生命)、谷口がそろって卒業。荒木と渡辺翔の3年生2人が主戦になった。渡辺は「頑張らないといけない、というのはありました」とリーグ戦5勝をマークして大きく成長した。自身1年秋以来となる全国の舞台に向け「できれば先発がしたい。挑戦者の気持ちで」と意気込んだ。大久保監督は「リーグ戦で殻を破ってくれればと思っていたけど、半分ぐらい破れた感じですね」と評価した。

 1敗した時点でV逸の九共大戦で連勝し逆転優勝。7連覇に指揮官は「去年から言い続けてきた。部員全員がベクトルを合わせて頑張ってくれたと思います」と称えた。全国大会に向け「まずは初戦。一つ勝って(東京)六大学と対戦したい」と語った。

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