大正大・斎藤康徳と専大・菊地吏玖が9回零封でスコアレスドロー

[ 2021年5月18日 18:57 ]

東都大学野球2部・第4週第1日   大正大0―0専大 ( 2021年5月18日    大田 )

専大打線を9回まで無失点に封じた大正大・斎藤(撮影・川島 毅洋)
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 開幕から勝ち星がない大正大のエース左腕・斎藤康徳(4年・霞ケ浦)が専大打線を6安打に封じ、9回無失点の好投を見せた。試合は0―0のまま引き分けに終わったが「専修大学さんは強打者が多い。弱気な投球にならずに、どんどんインコースを突いていった」と胸を張った。

 霞ケ浦では3年夏の茨城大会決勝で土浦日大に延長15回の末に敗れ、甲子園出場はならなかった。「5回まで大差(7―2)で勝っていたけど、負けた。大学では強いチームを倒したいと思って大正大学に入学した」と、3部だったチームを2部に昇格させる原動力になった。

 9回2死満塁ではわずかな隙を見せた三塁走者をけん制で刺し、ピンチを脱した。「紅白戦でも練習試合でも刺したことがあった。けん制には自信を持っている」と、自らを救うビッグプレーだった。大内康至監督は「投げるだけではなく、けん制も含めて彼の良さ。あの場面でも狙っていた」と目を細めた。

 マウンドに上がったら高校時代から意識していることがある。「テンポ、緩急、高低、コースの4つです。これを中心に組み立てていけば、抑えられる。(霞ケ浦監督の)高橋先生から教わった」。4度、得点圏に走者を背負ったが、本塁を踏ませなかった。直球は130キロ台でも「4つの教え」を最後まで守った。(川島 毅洋)

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