西武・中村 逆転満弾でソフトB止める ロッテに2差 CS諦めない

[ 2020年10月25日 05:30 ]

パ・リーグ   西武4―1ソフトバンク ( 2020年10月24日    ペイペイD )

<ソ・西19>8回1死満塁、左中間に満塁本塁打を放つ中村(撮影・岡田 丈靖)
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 鷹の進撃を止めたのは、満塁男だった。西武・中村剛也内野手(37)が24日、ソフトバンク戦の1点を追う8回に逆転の8号満塁本塁打。リーグ優勝へ向けて12連勝していた首位の連勝街道に立ちふさがった。自身が持つ最多満塁本塁打のプロ野球記録を21に更新。2位ロッテに2ゲーム差と迫り、前日消えた自力でのクライマックスシリーズ進出の可能性も復活させた。

 勝負に生きる男たちだって、誕生日プレゼントはうれしいものだ。しかも勝利につながる逆転満塁弾。62歳のバースデーだった辻監督は、中村から受け取った祝砲に「一振りで見事な本塁打。いいプレゼントをもらった」と大喜び。中村も「そんなことは打席では考えてないけど、良かった」といたずらっぽく笑った。

 0―1の8回1死満塁。集中力を研ぎ澄ませた。2ボール1ストライクから、岩崎の148キロの高め直球を完璧に捉えた。「直球も強いし、いいフォークも投げる。ゾーンを高めに設定し、打てる球を打った。芯に当たり、入ると思った」。会心の手応えに、ゆっくりと歩きだすように足を踏み出し、堂々とダイヤモンドを一周。13連勝と優勝への王手を期待したペイペイドームの観衆は、ため息をつくしかなかった。

 昨年の打点王で、リーグ連覇にも貢献。試合前まで打率・194と苦しんでいた。7、8月と2度、右手首に死球を受け、9月3日に出場選手登録抹消。バットを強く振れない日々が続き、痛みでフォームも定まらなかった。「打撃のことをいろいろ考え過ぎて…」。復帰は9月23日で、翌24日の日本ハム戦での7号以来、1カ月ぶりの一撃が、ど派手なグランドスラムになった。

 辻監督の必死の采配に応える一打でもあった。8回、中村の一発の直前の無死一、二塁から2年連続本塁打王の6番・山川に、代打・岡田を起用。投犠打で二、三塁とし、続く木村の四球で迎えた満塁の好機だった。

 中村は夫人の誕生日である9月10日に、8度の本塁打をマーク。愛妻へのバースデーアーチが得意な男が、現役時代を含めてレギュラーシーズン中に初めて誕生日を迎えた指揮官にも祝砲を放った。

 逆転CS進出への希望の逆転弾。「ふがいない成績が続いたけど、今日みたいな打撃ができればもう少し打てる。この感覚をいい方向に結びつけたい」。中村はそう言葉に力を込めた。 (大木 穂高)

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