阪神・高橋3度目の正直で巨人・菅野に初めて投げ勝った

[ 2020年10月25日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人1-2阪神 ( 2020年10月24日    東京ドーム )

<巨・神22> 初回1死一、二塁、高橋は岡本を捕邪飛に打ち取る(撮影・大森 寛明)
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やっと菅野に勝った! 阪神・高橋遥人投手(24)が24日の巨人戦で6回1失点の好投を見せ、今季先発対決で2戦2敗だった巨人・菅野に対し3度目の正直で勝利を収めた。引き分けでも優勝の可能性が完全消滅する一戦で意地を見せた。

 価値ある白星をつかんだ。引き分けでもV逸が決まる一戦での快投。ようやく球界のエースに投げ勝った高橋は、謙そんしながらも、欲した結果に顔をほころばせた。

 「勝てたというか、打ってくれたんで。菅野さんより早く(マウンドから)降りてるんで。勝ててるわけじゃない」

 今季、チームとして菅野にはここまで4戦4敗で、うち2試合で投げ合ったのが自身だった。登板前日だった23日は珍しく「次こそは勝ちたい」と宣言。その真意を「チームが勝つ投球ができてなかった。勝つっていうことにもう一回どん欲に」と明かした。

 疲労を考慮され一度、出場選手登録を抹消されて迎えた中10日での登板。150キロに迫る直球は140キロ台前半にとどまったが、気持ちで強力打線に立ち向かった。苦しい中で生きたのが大先輩の言葉。23日の練習中に今季限りで退団する能見から助言を受けた。

 「話し下手な部分があるんで(自分から)行けないんですけど、能見さんから話しかけてきてくれて。昨日、話してもらったことが良かったのかなと」

 左中間のフェンス前で約10分間、身ぶり手ぶりを交え教えられたことは、41歳が貫いてきた信念だった。「厳しいとこを突いたら打者は意識する。意識させることが大事って言われた。もっとあったんですけど…。あんまり言ったら僕打たれちゃうんで」。

 初回から坂本、岡本の内角を攻めた。球団左腕では歴代3位の巨人戦22勝を誇る「Gキラー」として先頭に立ち難敵に立ち向かった背番号14。伝統の一戦で勝つために必要なものを学び、体現した左腕に、矢野監督も「菅野に投げ勝った。そういうものを自信にして」と目を細めた。

 「(能見は)小さい頃から見てる投手。タイガースに入ってからも見させてもらった」。虎の左腕エースからの「伝承」を証明した89球だった。 (遠藤 礼)

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