【運命を待つドラフト候補】Honda鈴鹿・森田 どん底からチャンス待つ“甲子園のスター”

[ 2020年10月25日 05:30 ]

ブルペンで投球練習するHonda鈴鹿・森田駿哉
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 プロ野球ドラフト会議は26日に開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響でアピール機会が減少する中、運命の時を待つ候補選手を紹介する。今回は、Honda鈴鹿の森田駿哉投手(23)。

 どん底を味わった男が再びプロから注目を集める存在となった。かつて富山商のエース左腕として甲子園を沸かせた森田はケガを乗り越え、指名を待つ。

 「どこでも、何位でもプロに入りたい。どんな入り方でも、入ればチャンスをつかみ取れるかどうかは自分自身にかかっている」

 14年夏の甲子園大会1回戦で日大鶴ケ丘相手に完封勝利。2回戦の関西戦では11三振を奪い1失点完投。3回戦で敗れたが計25イニングを投げ自責点2の圧巻投球で、高校日本代表にも選出された。法大でも1年春の慶大との開幕戦に先発し6回無失点で勝利投手になるなど7試合に登板し、その後を期待された。

 だが、リーグ戦後に左肘の肘頭(ちゅうとう)骨折が判明。保存療法を選択したが痛みは治まらず2年冬に手術。結果的に復帰したのは4年春だった。「東京まで何しに来たんだろうと思うことも正直ありました」。ただ、投げられない間も走り込みやトレーニングを続けたことが復活への「礎」となった。

 入社前からHonda鈴鹿の練習に参加しダイエー、ソフトバンクで活躍した岡本克道コーチらの指導で体や肘の使い方を改良したことで癖のない投球フォームに磨きがかかり球速も1年目の5月に150キロを計測した。

 「甲子園のことを言われるのが多いんですが、結果を残してプロの世界で活躍できれば、それが(周囲が抱く)自分の印象になる。イメージを書き換えたい」。左肘に不安はなく、2球団から調査書が届いた。運命の時は明日に迫った。 (北野 将市)
 =連載終わり=

 ◆森田 駿哉(もりた・しゅんや)1997年(平9)2月11日生まれ、富山県富山市出身の23歳。小1から光陽アスレチックスで野球を始め、主に投手。南部中では富山ボーイズでプレー。富山商では1年秋からベンチ入りし3年夏の甲子園で16強入り。法大では1年春にリーグ戦に登板も左肘手術などで4年春に復帰。Honda鈴鹿では1年目から公式戦登板。持ち球は最速150キロにスライダー、ツーシーム、チェンジアップ、フォーク。1メートル85、86キロ。左投げ左打ち。

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