ドラ1候補に成長 早川、入江、鈴木…高3時の取材ノートに思う

[ 2020年10月25日 09:00 ]

2016年夏の甲子園、千葉・木更津総合のエースとして躍動した早川隆久
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 プロ野球ドラフト会議の26日まで、あと1日になった。

 時がたつのは早い。今年のドラフト1位候補に挙がる早大・早川と明大・入江、法大・鈴木ら大学生は、2016年が高校3年生だった。当時の取材ノートを見返すと、いろいろな話を思い出す。

 早川は糸を引くような直球で精密機械とまで呼ばれた制球力を、すでに木更津総合時代から備えていた。2年生で出場したセンバツでは準々決勝で静岡に敗れ、悔し涙をこぼしていた姿が印象的だった。その後、3度甲子園出場のチャンスで、3年春夏と甲子園に出場。2年生の春の涙から、早川のここまでの道のりが始まったように思う。16年の夏は、今井(現・西武)や入江を擁する作新学院に敗れた。大舞台で負う責任や経験が早川を大きくした。

 入江は作新学院で3、4番を務めて全国制覇。真夏の甲子園で、チョコレート菓子の「ブラックサンダー」が好きすぎて、1度に20個食べたことがあるという過去のエピソードを披露。報道陣を笑わせたが、実は最後の夏を目指して、大好物のブラックサンダーと、カップラーメンを断っていたという。大学でもてっきり野手でプレーしていくと思っていたが、明大の入寮取材の時に「投手で頑張りたい」と言ったので驚いたことを思い出す。後日談。全国制覇後、学校にはファンから大量のブラックサンダーが贈られてきたとか。でも、その夏に断って以降は口にしていない。「僕も大人になったので」と笑う。

 鈴木は常総学院時代から負けず嫌いで強気な男。劣勢でも打者の内角にどんどん投げ込む度胸が素晴らしく、大学でもそのスタイルは健在だ。こちらも甲子園の時はお菓子ネタで盛り上がった。

 アイスクリームの「ピノ」が大好物。「今まで何個食べたかわからない」。レアものの星型が、2つも入っている箱に当たったこともあるという。当時は大好きなピノを封印したり、ここぞで食べたり験担ぎに使っていた。試合が終わるたびに、野球の話もそこそこに「ピノ食べた?」と聞くのがお決まりだった。

 あれから4年が経った。丸刈り姿を知る身としては、なんだか遠い世界へ行ってしまうような気がして、少し寂しい気もする。だが、1位候補にまで成長したのは、何よりも本人たちの努力。3人を始め、プロ志望選手のこれまでの努力が報われますように。毎年の願いでもある。(記者コラム・松井 いつき)

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